処罰の道

『処罰の道』詳細解説

あらすじ

キングズランディングでは、タイウィン公が小評議会を開き、ジェイミーの消息不明に苛立ちを隠せない。彼はピーター・ベイリッシュをアリンの谷へ送り込み、ライサ・アリンとの結婚を画策する。ベイリッシュの後任として大蔵大臣に任命されたティリオンは、ベイリッシュから引き継いだ帳簿を見て、王家の財政が危機的な状況であることを知る。彼は、巨額の借財が返済期限に迫っていることを知り、衝撃を受ける。

一方、〈北部〉では、シオン・グレイジョイが謎の少年に助けられ、姉ヤーラを目指して逃亡を試みるも、再び捕らえられそうになる。間一髪のところで、少年が追っ手を退ける。

ドラゴンストーンでは、メリサンドルがスタニスに王の血を求める。彼女はロブの暗殺を試みるが、スタニスの力が弱まっていることを理由に断念。スタニスが魔法の力を得るには、同じ王の血を引く者の犠牲が必要だと告げる。

狭い海の向こう側では、デナーリスがアスタポアで奴隷商人クラズニスと交渉する。彼女は、8000人の〈穢れなき軍団〉とドラゴンを交換するという大胆な取引を提示。ジョラーとバリスタンの反対を押し切り、最強のドラゴンを差し出す。

〈壁〉の向こう側では、マンス・レイダー率いる〈野人〉たちが、ホワイト・ウォーカーによって斬首された馬の異様な光景を目撃。ジョン・スノウは〈冥夜の守人〉の死体が見当たらないことに気づき、不気味さを感じる。マンスは、ジョンに〈壁〉を越えて南側から攻撃するよう命じ、役に立たなければ見捨てるという。

〈冥夜の守人〉の生き残りは、クラスターの砦に避難。サムウェルは、ジリが男の子を出産するところを目撃する。

リヴァーランドでは、ホスター・タリー公が川での船葬にされる。息子のエドミュアは火矢を船に当てられず、叔父ブリンデンに恥をかかされる。ロブの会議でエドミュアは、自身の行動が作戦を台無しにしたと責められる。

サンダー・クレゲインは〈旗印のない兄弟団〉に捕らえられ、アリアとジェンドリーはホットパイと別れる。ジェイミーとブライエニーは、ロック率いる集団に連行される。ジェイミーは、ブライエニーを強姦しようとする男たちを止めようと、ロックを買収しようとするが、逆に右手を切り落とされてしまう。

製作

本エピソードの脚本は、原作第三部『剣嵐の大地』の複数の章を基に、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが執筆。原作にはないシオンの逃亡劇、ティリオンがポドリックを連れて売春宿へ行く場面、メリサンドルがドラゴンストーンを離れるシーンなどを加筆した。

売春宿のシーンでは、ティリオンが最後に紹介した娼婦が「ミーリーン人の結び目」を実演できる人物だと主張する。これは、原作者ジョージ・R・R・マーティンが第五部の執筆時に直面した、複雑な物語構成上の問題を指すジョークである。マーティンは、時間軸と因果関係を守りながら、多くの登場人物をミーリーンに同時に登場させるという難題に苦労し、執筆を遅らせた。

監督はベニオフが担当。これは、彼とワイスにとって初の監督経験となった。

ロケはベルファスト近郊のスタジオと北アイルランドの各地で行われ、ジョン・スノウのストーリーラインはアイスランドで、デナーリスのストーリーラインはモロッコのエッサウィラで撮影された。

音楽では、ロックの隊が歌う「熊と美貌の乙女」が初登場。この曲は、ラミン・ジャヴァディが作曲したもので、ウェスタロスで広く知られる歌である。

評判

初回放送では470万人が視聴し、再放送を含めると580万人が視聴した。

2013年のプライムタイム・エミー賞では、衣装賞シリーズ部門にノミネートされた。

参照

スター・チャンネル 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
* Official U.S. website HBO

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