出口保行

出口保行

出口保行（でぐち やすゆき、1958年7月4日 - ）は、日本の著名な犯罪心理学者であり、東京未来大学こども心理学部の教授・学部長兼副学長を務めています。彼は、犯罪者の心理を深く理解し、従来の「守る防犯」とは異なる、独自の「攻める防犯」理論を提唱していることで知られています。

経歴と人物

出口保行は神奈川県横浜市出身。横浜市立神橋小学校、横浜市立六角橋中学校、神奈川県立外語短期大学付属高等学校を経て、東京学芸大学教育学部を卒業。同大学院教育学研究科で発達心理学を専攻しました。大学院修了後、国家公務員心理職として法務省に入省し、矯正局に勤務。長年にわたり、犯罪者の心理分析や更生支援に携わってきました。

2007年3月末に法務省法務総合研究所研究部室長研究官を最後に退官し、同年4月より東京未来大学教授に就任。2013年4月からはこども心理学部長を務め、2024年4月より現職。現在は、東京都足立区防犯専門アドバイザーとしても活動する傍ら、内閣府や法務省をはじめとする中央官庁、警視庁や各地方自治体からの依頼を受け、防犯に関する講演を精力的に行っています。

メディアへの露出も多く、日本テレビ、フジテレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京などの在京キー局の報道番組や情報番組にコメンテーターとして出演。バラエティ番組『全力!脱力タイムズ』にはレギュラー出演しています。また、落語家の三遊亭小遊三は母方の叔父にあたります。

攻める防犯理論

出口保行が提唱する「攻める防犯」は、犯罪者が実際に犯罪を犯す前に、犯罪意欲を削ぐことで犯罪を未然に防ぐという、革新的なアプローチです。従来の防犯対策は、主に犯罪が起きた後の対処や、犯罪から身を守ることに重点が置かれていましたが、「攻める防犯」は、犯罪者の心理に焦点を当て、犯罪を起こさせないための予防策を講じるという点で、大きく異なっています。この理論は、加害者側の視点に立ち、彼らがどのような状況で犯罪を計画し、実行に移すのかを分析することで、効果的な対策を立てることを目指しています。

略年譜

1958年 - 神奈川県横浜市に生まれる。
1983年 - 東京学芸大学教育学部卒業。
1985年 - 東京学芸大学大学院教育学研究科修了。
1985年 - 法務省入省。
2007年 - 法務省退官。東京未来大学こども心理学部教授に就任。
2013年 - 東京未来大学こども心理学部長に就任。
2024年 - 東京未来大学副学長（兼こども心理学部長）に就任。

著書

『犯罪に挑む心理学 -現場が語る最前線-』（共著）北大路書房刊 2012年
犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉　単著　SB新書　2022年
犯罪心理学者は見た危ない子育て　単著　SB新書　2023年
マンガ　犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉　SBクリエイティブ　2024年

外部リンク

犯罪心理学者 出口保行 オフィシャルサイト
こども心理学部長　出口　保行 - 東京未来大学
researchmap 出口保行 - マイポータル
出口保行 (@deguchiyasuyuki) - X（旧Twitter）
平成26年度 困難を有する子ども・若者の相談業務に携わる公的機関職員研修@国立オリンピック記念青少年総合センター　 非行少年と立ち直り支援 少年鑑別所等で対応した約１万事例から見えてくること　出口 保行 20141021

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