法務総合研究所

法務総合研究所の概要

法務総合研究所（ほうむそうごうけんきゅうしょ）は、法務省が設置した調査・研究および研修を行う施設です。この機関は法務省設置令に基づき運営されており、法務に関連する職員に対する教育や様々な調査研究を行っています。

沿革

法務総合研究所の起源は、1939年（昭和14年）に設立された司法研究所にさかのぼります。この機関は、判事や検事、司法官試補の専門的な資質向上および司法に関する研究を目的としていました。しかし、終戦後の1946年（昭和21年）に司法研修所に改名され、さらに1947年（昭和22年）には三権分立の観点から、判事の研修を最高裁判所に移管することが適切であるとされ、司法省と最高裁判所の二つの施設に分かれました。

その後、法務省の設立に伴い、1952年には法務研修所として再編され、1969年には法務総合研究所に名称変更されました。これにより刑事政策に関連する総合的な研究機関としての役割を果たすこととなりました。

所掌事務

法務総合研究所では、以下の事務を担当しています。
1. 法務に関連する事調査および研究
2. 法務省職員向けの研修の実施（ただし、矯正研修を行う矯正研修所の職員などを除く）
3. 国連アジア極東犯罪防止研修所の設置及び国際連合への協力
4. 外国法制の維持・整備に関する国際協力
5. 法科大学院への検察官派遣に関する法律に基づく教育に関する協力

内部組織

法務総合研究所は、以下の部門で構成されています。

• - 総務企画部: 研修や研究の企画立案、組織の運営、予算関連事務を行います。
• - 研究部: 刑事政策に関する調査・研究を専門に担当します。
• - 研修部: 検事や法務局職員などへの研修を行う部門です。
• - 国際連合研修協力部: 国連アジア極東犯罪防止研修所の運営を担います。
• - 国際協力部: アジア各国への法整備支援を行う部門です。

本所は東京都千代田区に位置し、全国各地に支所を持ち、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡などに展開しています。これにより、各地域での法務に関連するニーズに応じた研修や研究を行うことが可能となっています。

歴代所長

法務総合研究所には歴代所長が存在し、それぞれが国の法務や刑事政策に貢献してきました。例えば、坂井一郎氏や、赤根智子氏などが在任しました。彼らは国内外での法務活動において、多大な影響を与えています。

まとめ

法務総合研究所は、法務省の職員育成や法務に関する調査研究を通じて、国の法制度の発展を支える重要な機関です。これまでの歴史も深く、今後も国内外での法務関連の課題に対して積極的な取り組みが期待されます。

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