出口雄大

出口雄大（でぐち ゆうだい）

出口雄大（旧名：出口幸夫）は、1971年9月23日に兵庫県尼崎市で生まれた元プロ野球選手で、主に外野手として活躍しました。高校時代から野球の才能を発揮し、神戸弘陵高等学校では3年次の1989年に、全国選手権での勝利に貢献しました。特に、初戦の佐賀商業高等学校戦では、先頭打者として本塁打を放ち、同校の甲子園初勝利を呼び込みました。

1989年のプロ野球ドラフトでは、どの球団からも指名されなかったものの、ドラフト外で読売ジャイアンツに入団しました。巨人に入った際の背番号は99で、初年度は選手登録されましたが、練習生として扱われ、実戦での出場はありませんでした。入団5年目にはようやく一軍デビューを果たし、初打席で本塁打を記録しました。96年のシーズンには73試合に出場し、代走や守備要員として一軍に定着しましたが、1998年に戦力外通告を受けることになります。

その後、福岡ダイエーホークス（現在の福岡ソフトバンクホークス）に移籍しました。入団当初は背番号62で、毎年開幕ベンチに名を連ねるものの、故障の影響で二軍に降格することが多かったものの、監督の王貞治から信頼を寄せられました。2002年からはライトのレギュラーに定着し、村松有人との競争の中で、様々な役割を果たしました。しかし、2005年には戦力外通告を受け、その後のトライアウトを経て現役引退を決意しました。

引退後は2007年にホークスジュニアアカデミーのコーチとして活動を開始し、若手選手の育成に尽力しています。また、過去にはTOKYO MXの解説者としても活動していました。現在も様々なクリニックや講習会を通じて、野球の普及活動に力を注いでいます。

出口は、ホークスの同期選手たちと非常に良好な関係を築いており、「71年会」と称されるグループを形成しました。彼らは互いのキャリアを支え合いながら成長してきました。また、彼の野球に対する情熱や仲間との絆は、球団内外で高く評価されています。引退後もその経験を生かして、若い選手たちに熱意をもって指導を行っています。

彼の元妻はビーチバレー選手の鏡礼子で、私生活でも注目を集めていました。出口雄大は、プロ野球選手としての輝かしい経歴を持つだけでなく、引退後も後進の指導に力を注ぎ続けている素晴らしい指導者です。

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