出合大戸バイパス

出合大戸バイパスについて

出合大戸バイパスは、徳島県那賀郡那賀町にある国道193号および国道195号のバイパス道路です。現在建設中のこのバイパスは、交通の流れを改善し、安全な通行を実現するために重要な役割を果たすと期待されています。バイパスは第一期区間と第二期区間に分かれており、区間ごとに異なる特徴を持っています。

第一期工区

第一期区間では、国道195号が対象となっており、那賀町の大戸地区にある長安口ダムの貯水池に沿ってU字型に曲がった従来の道路の改善が行われます。旧道は幅が狭く、通過する際には大戸第一から第三の素掘りトンネルを通る必要がありましたが、これらのトンネルは適切な構造が施されていないため、危険な通行が続いていました。

新しいバイパス道路では、出合大戸トンネルを中心に山側をまっすぐ貫通する道路が建設されます。結果として、旧道区間の距離は4400メートルから2200メートルに短縮され、より安全に通行できる道路が提供されることになります。

• - 起点: 那賀町日真字出合から大戸まで
• - 延長: 2.2km
• - 構造規格: 第三種
• - 車線数: 完成時は2車線

第二期工区

第二期工区では、国道193号が出合橋で那賀川を渡った先にある出合トンネルに焦点を当てています。このトンネルの内部は非常に狭隘で、自動車同士の行き違いができない状態でした。そのため、トンネルの両端には信号機が設置され、片側交互通行が実施されていました。

この状況を改善するため、第二期工区では出合橋と出合トンネルの北側に新たな出合ゆず大橋が建設されました。この新しい橋により2車線が確保され、交通の流れがスムーズになることが期待されています。出合ゆず大橋は2017年3月に開通しました。

• - 所在: 那賀町日真字出合から平谷まで
• - 延長: 0.9km
• - 構造規格: 第三種
• - 車線数: 完成時は2車線
• - 設計速度: 60km/h

沿革

出合大戸バイパスの歴史は1994年にさかのぼり、事業化が決定されました。その後1995年には用地取得が行われ、工事が始まります。そして、2002年には出合大戸トンネルが完成し、翌年2003年には第一期区間が開通しました。

2011年からは出合ゆず大橋の工事が始まり、2017年3月19日にはこの橋を含む第二期工区が開通しました。このように、出合大戸バイパスは長年にわたり改善が進められ、多くの期待が寄せられています。

構造物

出合大戸バイパスにはいくつかの重要な構造物があります。

• - 出合大戸トンネル: 長さ920メートル、幅8.5メートル
• - 徳ヶ谷橋: 長さ93メートル、幅8.0メートル
• - 出合ゆず大橋: 長さ180メートル、幅8.0メートル

これらの構造物は、安全で効率的な交通手段を提供するために重要な施設です。出合大戸バイパスの完成によって、地域の発展が促進されることが期待されているのです。

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