出羽郡

出羽郡（いではぐん）

概要

出羽郡は、かつて越後国（現在の山形県庄内地方）に存在した郡です。708年（和銅元年）に越後国の一部を割いて設置されました。その後、712年（和銅5年）には、出羽郡を中心として出羽国が建国されました。

歴史

708年（和銅元年）、越後国に属する地域の一部を分割し、出羽郡が設置されました。この地域は、後の出羽国庄内地方にあたります。712年（和銅5年）には、出羽郡が中心となり、新たに独立した国として出羽国が建国されました。これにより、出羽郡は出羽国の中核をなす郡となりました。

平安時代に編纂された『延喜式』には、出羽国は出羽郡、飽海郡、田川郡の三つの郡に分かれていたと記されています。このことから、当時の出羽国は、これらの郡によって構成されていたことがわかります。しかし、中世以降、出羽郡は田川郡に編入され、郡としての歴史を終えました。

消滅

中世に入ると、出羽郡は周辺の郡との統合が進み、最終的には田川郡に編入される形で消滅しました。これにより、出羽郡の名前は地図上から消え、その領域は田川郡の一部となりました。出羽郡がどの時点で田川郡に編入されたのか、正確な年代は不明ですが、中世にはその姿を消していたと考えられています。

関連項目

消滅した郡の一覧
飽海郡
* 田川郡

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