出雲市立第五中学校

出雲市立第五中学校について

出雲市立第五中学校（いずもしりつ だいごちゅうがっこう）は、島根県出雲市稗原町に設立された公立の中学校です。この学校は1947年に開校し、1989年まで存在していました。一般的には「五中」として知られていました。

概要

第五中学校は、第二次世界大戦後の学制改革に基づいて設立されました。設立当初は、稗原村立稗原中学校として、稗原小学校の施設を借りて授業が行われていました。その後、生徒数の減少により閉校するまでの42年間、地域社会に根付いた教育機関として機能しました。

学校の位置は稗原地区の中心部で、周辺には出雲市立稗原小学校が隣接していました。また、稗原地区は1955年に稗原村から出雲市に合併されたため、当校もそれに伴い名称が変更されました。さらに、県からは準へき地校の指定を受け、地域の教育環境向上に寄与していました。

沿革

学校の沿革は以下のようになります:

• - 1947年4月1日: 学制改革により、稗原村立稗原中学校として開校。
• - 1951年: 独立した校舎が完成し、教室不足が解消。
• - 1955年3月22日: 稗原村が出雲市に編入され、「出雲市立第五中学校」と改称。
• - 1958年: 学校給食が開始され、出雲市内で初となる試みが実施されました。
• - 1962年: 県指定の産業教育研究校に指定。
• - 1962年度: 鉄筋コンクリート造の平屋校舎が完成。これにより、さらなる施設の充実が図られました。
• - 1965年3月23日: 体育館が完成。
• - 1966年: 県指定の中学校進路指導研究校に指定（2年間）。
• - 1970年度: プールが建設。
• - 1978年: 体力体格判定成績優秀校として表彰を受けました。
• - 1989年3月31日: 42年の歴史を持つこの学校は閉校しました。翌日、当校と他の中学校の校区から新たに出雲市立南中学校が開校され、校舎は解体されました。

施設概要

出雲市立第五中学校には、以下の主要な施設がありました:

• - 校舎: 木造（延床面積1,204 m²）
• - 体育館: 鉄骨造の平屋建て（面積498 m²）
• - プール: 25mの6コース（稗原小学校と共用）
• - 校庭: 2,610 m²

学生数と学級数

1956年度から1984年度にかけての生徒数と学級数の推移は、教育提供の変化や地域の人口動態を示しています。特に1972年と1977年度を除き、毎年度のデータが記録されています。

アクセス

出雲市立第五中学校へのアクセスは、自動車を利用することが一般的でした。国道184号と県道51号が交差する地点から、県道51号を経由して約6分で到着しました。

周辺には、稗原コミュニティセンター、出雲市立稗原幼稚園、出雲警察署稗原駐在所、稗原郵便局などが点在しています。

参考文献

出雲市の歴史を知る資料として、出雲市三十年誌編さん室の『出雲市三十年誌』が挙げられます。また、他にも関連項目として、島根県内の中学校の廃校一覧や、統合先の出雲市立南中学校についての情報も参考にされています。

出雲市立第五中学校は、地域に大きな影響を与えた教育機関であり、今も地元の人々の記憶に残っています。

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