国道184号

一般[[国道]]184号：出雲市から尾道市を結ぶ歴史と自然の道

国道184号は、島根県出雲市を起点とし、広島県尾道市に至る全長約137kmの一般[[国道]]です。出雲地方と尾道地方を結ぶ重要な交通路として、歴史と自然豊かな風景の中を走ります。

歴史

1953年、二級[[国道]]184号「松江尾道線」として指定され、当初は松江市を起点として三次市まで国道54号と重複していました。1993年には起点が出雲市に変更され、現在の経路となりました。その後、1965年には道路法改正により一般[[国道]]184号に指定され、2016年には国道9号出雲バイパスの旧道の一部が移管されるなど、幾度かの変更を経て現在に至っています。

かつては、島根県簸川郡塩冶村付近から道路建設が行われていた記録もあり、地元住民の生活道路として、また地域経済の活性化に貢献してきた歴史がうかがえます。

路線状況

国道184号は、島根県と広島県を縦断し、山間部や河川沿いを走行する区間が多く、変化に富んだ景観が魅力です。志津見ダムの付替道路として建設された志津見バイパスなど、いくつかのバイパス道路が整備されています。

しかし、一部区間は狭隘で、大型車の通行が困難な箇所もあります。特に、島根県飯石郡飯南町の来島ダム付近は注意が必要です。カーナビの案内に頼らず、地元の道路情報を確認しながら走行することが安全です。

国道54号、国道375号、国道433号、国道434号、国道183号など、複数の国道と重複する区間もあります。

道路施設

国道184号沿いには、神立橋、尾関大橋など数多くの橋梁と、宇比多岐トンネル、立久恵隧道、殿川内トンネル、下橋波トンネル、上橋波トンネル、下山トンネル、大歳原トンネル、明劔トンネル、天王山トンネル、丸山トンネル、恵比トンネル、赤名トンネル、天狗トンネル、天神トンネル、幸トンネル、雲通トンネル、戸張トンネル、御調トンネル、諸原トンネル、畑トンネル、開ノ木トンネル、木門田トンネルなど多くのトンネルが存在します。これらの施設は、山間部を走行する国道184号の維持管理に重要な役割を果たしています。

また、「道の駅 赤来高原」「道の駅 ゆめランド布野」などの道の駅も整備されており、ドライバーの休憩場所として利用されています。

地理

国道184号は、歴史的にも興味深いルートです。出雲市内では、一畑電気鉄道立久恵線の廃線跡の一部が転用されている区間があります。また、尾道市内でも尾道鉄道の廃線跡が活用されています。1つの国道で2つの廃線跡を活用しているのは、国道184号が唯一です。

沿線には、立久恵峡、志津見ダム、来島ダムなどの自然景観も魅力です。

三次市から尾道市にかけては、雲州街道や石見銀山街道とほぼ重複しており、古くから続く交通路としての歴史を感じることができます。特に、石見銀山から尾道の港へ銀が運ばれた石見銀山街道は、歴史的な重要性を持つルートです。ただし、三次市吉舎地区から世羅町甲山地区にかけては、雲州街道とは別ルートとなっており、国道184号とは並行していません。

交通量

中国横断自動車道 尾道松江線の開通により、交通量は減少傾向にあります。

近年は、しまなみ海道サイクリングロードややまなみ街道サイクリングロードとの連携強化を図り、自転車利用者の増加にも対応しています。

まとめ

国道184号は、歴史と自然が織りなす魅力的な道路です。ドライブだけでなく、サイクリングなど様々な楽しみ方ができるルートとなっています。ただし、一部区間は狭隘なため、安全運転を心がけ、事前に道路状況を確認してから走行することが重要です。

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