函館ラ・サール中学校・高等学校

函館ラ・サール中学校・高等学校

概要

函館ラ・サール中学校・高等学校は北海道函館市に所在する私立男子校で、1982年に設立されました。この学校は中高一貫教育を提供しており、高等学校では2年生から混合クラスを導入しています。日本国内における兄弟校として、鹿児島に位置するラ・サール中学校・高等学校が存在します。

歴史

1932年にラ・サール修道会が日本に来日し、函館での学校設立を計画しましたが、1934年の函館大火を受けて本州に移り、仙台で外国語学校を設立。その後、1950年には鹿児島市にラ・サール中学校・高等学校が開校し、1960年には函館に函館ラ・サール高等学校が開設されました。1999年には函館ラ・サール中学校が新設され、完全な中高一貫教育が実現しました。

この学校では寮生活が重視されており、中学生の約70%、高校生の約60%が寮生として暮らしています。寮は全国各地からの入学生を受け入れており、それによって多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まっています。

教育理念

ラ・サール教育はキリスト教に基づく教育理念を持ち、愛の精神と共に知識、心、体の調和を目指しています。具体的には、個々の能力を最大限に引き出すこと、社会に寄与する人材を育成することを掲げています。また、ファミリー・スピリットに基づく信頼関係の下、豊かな人間性を育てることにも力を入れています。

教育内容

授業は中学で37時限、高校では39時限行われ、部活動にもしっかりと時間を確保しています。カリキュラムは学力だけではなく、心を育てることにも重きを置いています。特に、倫理宗教の授業では、様々な社会問題についてディスカッションを行い、生徒の考える力を育むことを目指しています。

学校行事

年間の行事には、新入生歓迎会や遠足、学園祭、クリスマス会など多彩なイベントが組織されています。特に「速歩遠足」では、長距離を歩くことで達成感を味わうことができる伝統的な行事です。

部活動

本校の運動部は非常に活発であり、多くの生徒が3年生まで続けています。ラグビー部やテニス部は全国大会に出場する強豪です。また文化系の部活動も盛んで、音楽部や美術部など、様々な才能を育てる機会があります。

寮の特徴

函館ラ・サールの寮生活は非常に特異で、特に中学編入生は大部屋での生活が求められます。この大部屋寮は全国でも珍しい存在です。生徒たちはここで共同生活をし、互いに助け合いながら生活を学んでいます。寮には教員が配置されており、生徒が安心して学習できる環境が整えられています。

出身者

著名な卒業生には、政治家や経営者、文化人など多様な分野で活躍する人物が多く、社会の一翼を担っていることが誇りです。教育の質の高さが卒業生にしっかりとした基盤を提供しています。

結論

函館ラ・サール中学校・高等学校は、教育理念に基づいた中高一貫教育を通じて、社会に役立つ人材を育てている学校です。多様性と信頼を重んじる校風は、生徒たちに豊かな成長の場をもたらしています。

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