函館市立潮見中学校

函館市立潮見中学校の概要

函館市立潮見中学校（はこだてしりつ しおみちゅうがっこう）は、かつて北海道函館市に存在した公立中学校です。1948年に開校し、2018年に閉校するまで多くの生徒たちに教育を提供してきました。本校は、地域の教育の中で重要な役割を担っていました。

設立と歴史

函館市立潮見中学校の前身は、1948年に函館市によって設立された「函館市立青柳中学校」でした。しかし、1950年に「函館市立谷地頭中学校」と改名し、さらに1955年には現在の名称に変更されました。この流れは、時代の変遷や地域のニーズに応じたものでした。

開校記念日として設定された4月12日は、生徒たちや教職員にとって特別な意味を持つ日であり、この日に行われるイベントや式典は、学校生活の大切な一環でした。

吹奏楽部の活躍

函館市立潮見中学校の特徴の一つは、吹奏楽部の存在です。部活動としての吹奏楽は大変活発であり、地域内でも非常に高い評価を受けていました。吹奏楽部は多くの大会に参加し、函館地区の中でもトップクラスの実力を誇っていたため、数多くの上位入賞を果たすことができました。このように、吹奏楽部は学校の顔として、また生徒たちの成長の場として重要な存在でした。

統合と閉校

2018年、函館市内の中学校再編計画に伴い、函館市立西中学校、函館市立潮見中学校、函館市立宇賀の浦中学校の3校が統合され、新たに函館市立青柳中学校が新設されることになりました。この再編成によって、本校は2018年3月31日をもって閉校となりました。この決定は地域の教育環境を整えることを目的としていましたが、多くの生徒たちや卒業生にとって感慨深いものであったことでしょう。

学校の跡地と記念碑

函館市立潮見中学校は、地元の野球チーム、函館太洋倶楽部の設計に関与した久慈次郎によって設計された『函館市民運動場』の跡地に位置していました。この大運動施設は、1940年に完成し、さまざまなスポーツ活動が行える場所として多くの地域住民に利用されてきました。そのため、本校の敷地内には畑俊六によって揮毫された『函館市民運動場記念碑』が建立されています。この記念碑は、学校の歴史や地域のスポーツ文化を継承する重要なシンボルとして、今もなお多くの人々に親しまれています。

まとめ

函館市立潮見中学校は、長い歴史の中で地域に根付いた教育機関として、多くの成果を上げてきました。吹奏楽部の活躍や地域スポーツとの結びつきなど、さまざまな側面での貢献があり、卒業生たちに与えた影響も計り知れません。閉校という事実は寂しさを伴いますが、学校の精神や伝統は、これからも地域に引き継がれていくことでしょう。

もう一度検索