刈谷市富士松図書館

刈谷市富士松図書館について

刈谷市富士松図書館は、愛知県刈谷市東境町に位置する公共図書館です。刈谷市には中央図書館、城町図書館、そしてこの富士松図書館の3つの図書館があり、これらは刈谷市図書館として一体的に運営されています。

歴史

富士松図書館の設立には、地域の住民からの強い要望がありました。刈谷市は南北に細長い地形をしており、中央図書館と城町図書館が市の中央部に位置していたため、北部住民からは「北部に図書館を」という声が上がっていました。

1984年、富士松市民センターが開館し、その2階に公民館図書室が設けられたのが、この地域の図書館サービスの始まりです。その後、1990年には中央図書館が開館し、従来の刈谷図書館は城町分館となりました。そして、1998年度には、富士松北幼稚園の跡地に新図書館の建設が決定。これは、刈谷市市制施行50周年記念事業の一つとして進められました。

1999年6月に工事が始まり、2000年5月5日に富士松図書館が開館しました。この開館に先立ち、2000年4月には城町分館が刈谷市城町図書館に改称されています。建設費は約5億2200万円で、書籍や什器なども含まれています。

施設

富士松図書館の設計は、数々の図書館建築を手掛けてきた丹羽英二建築事務所によるものです。鉄筋コンクリート造2階建てで、蔵書収容能力は66,000冊です。延床面積は1,560.02平方メートル。

1階には一般閲覧室、新聞雑誌コーナー、CD・AVコーナーが設けられ、2階には児童閲覧室、お話の部屋、学習室があります。エントランスホールには、刈谷市の花であるカキツバタをモチーフにした美しいステンドグラスが飾られています。また、図書館のすぐ北側には伊勢湾岸自動車道が通っているため、窓には二重ガラスを使用するなど、防音対策が施されています。

利用案内

1995年度には、刈谷市を含む衣浦東部広域行政圏（刈谷市、安城市、高浜市、知立市、碧南市）の住民、在勤者、在学者に対して貸し出しサービスが開始されました。同時に、開館時間の延長や貸出冊数の拡大（10冊まで）も行われました。

さらに、2011年には刈谷市、知立市、高浜市、知多郡東浦町の3市1町で定住自立圏協定が締結され、東浦町の住民、在学者、在勤者にも広域貸し出しサービスが拡大されました。

まとめ

刈谷市富士松図書館は、地域のニーズに応え、市民の学習や文化活動を支える重要な施設です。快適な空間で、誰もが気軽に利用できる図書館として、地域住民に親しまれています。

参考資料

• - 刈谷市中央図書館『平成28年度 図書館要覧』刈谷市中央図書館、2016年。

関連リンク

• - 刈谷市中央図書館
• - 刈谷市富士松図書館 - カーリル

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