初恋 (オユンナの曲)

初恋（ハツコイ）

モンゴル出身の女性歌手、オユンナによる通算4枚目のシングルCDです。1992年8月21日に、ポニーキャニオンからリリースされました。

楽曲について

表題曲である「初恋」は、リリース当時に「税理士制度50周年」を記念するイメージソングとして採用されました。このタイアップにより、楽曲はより多くの人々に聴かれる機会を得ました。作詞および作曲は、フォークシンガーとして知られる谷村新司氏が手掛け、編曲は佐孝康夫氏が担当しています。

カップリングには、「天の子守歌-モンゴル語ヴァージョン-」が収録されています。この楽曲は、オユンナが日本で歌手としてデビューするきっかけとなった「天の子守歌」の原曲であり、彼女の母語であるモンゴル語で歌われています。作詞はエルデネツェツェグ氏、作曲はオユンナ本人、編曲は川崎康宏氏が手掛けました。自身の作曲によるこのモンゴル語バージョンを収録したことは、彼女の音楽的なルーツや背景を示す上で非常に重要な意味を持っています。

収録曲リスト

本シングルには、以下の2曲が収められています。

1. 初恋
作詞・作曲：谷村新司
編曲：佐孝康夫

2. 天の子守歌-モンゴル語ヴァージョン-
作詞：エルデネツェツェグ
作曲：オユンナ
* 編曲：川崎康宏

関連アルバム

「初恋」は、シングル発売の約2週間後となる1992年9月2日にリリースされたオユンナのセカンドアルバム『オユンナII黄砂』にも収録されています。このアルバムは、シングルを含む当時の彼女の音楽活動を集約した作品であり、「初恋」はこのアルバムの世界観を構成する主要な一曲となっています。

まとめ

シングル「初恋」は、タイアップによるプロモーションと、カップリング曲でのルーツ提示という二つの側面を持つ、オユンナのキャリアにおける重要なリリースでした。谷村新司氏による提供曲と、自身の作曲による母国語楽曲という対照的ながらも、彼女の多様な音楽性を象徴する組み合わせとなっています。1992年という時代に、モンゴル出身の歌手として日本の音楽シーンで活動した彼女の足跡を示す作品の一つと言えるでしょう。

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