初雪 (初代神風型駆逐艦)

初雪（はつゆき）初代

「初雪」は、大日本帝国海軍が保有した駆逐艦の一つです。初代神風型の25番艦として建造されました。後の吹雪型駆逐艦にも同名の「初雪」が存在するため、本艦は「初雪 (初代)」あるいは「初雪I」と表記されて区別されます。

艦の建造

本艦は1905年（明治38年）2月15日に「製造番号第25号」として命名されました。同年9月11日に横須賀海軍工廠で起工。翌1906年（明治39年）3月8日に進水し、3月9日には駆逐艦に類別。同年5月17日をもって竣工しました。

艦歴の変遷

駆逐艦としての任務に就いた後、時代の変化と共に役割を変えます。1924年（大正13年）12月1日には掃海艇へと類別を変更されました。最終的に1928年（昭和3年）4月1日に海軍から除籍され、艦艇としての生涯を終えました。その後、同年7月6日には「廃駆逐艦第17号」と仮称され、1929年（昭和4年）1月31日に廃船処分となりました。

歴代指揮官

本艦に乗り組んだ歴代の駆逐艦長および掃海艇長は以下の通りです。（※出典に基づく）

駆逐艦長

渡辺真吾 少佐：1906年5月10日 - 10月25日
小泉親治 大尉：1906年10月25日 - 1907年9月28日
東条政二 大尉：1907年9月28日 - 1908年3月3日
吉永武之 大尉：1908年3月3日 - 1909年5月25日
森山明 大尉：1909年5月25日 - 10月25日
徳田伊之助 大尉：1909年10月25日 - 12月1日
伊東真三郎 大尉（兼任）：1909年12月1日 - 1910年12月1日
鈴木武雄 大尉：1910年12月1日 - 1911年3月8日
小栗信一 大尉：1911年3月8日 - 12月1日
田辺栄次郎 少佐：1911年12月1日 - 1912年12月1日
大谷箭太郎 大尉：1912年12月20日 - 1913年5月24日
酒井重之助 少佐：1913年5月24日 - 1913年12月1日
中山友次郎 少佐：1913年12月1日 - 1914年12月15日
神谷京 大尉：1914年12月15日 - 1916年9月12日
坪井丈左衛門 大尉（兼任）：1916年9月12日 - 12月1日
中島直熊 大尉：1916年12月1日 - 1918年12月1日
保村禎一 大尉：1918年12月1日 - 1919年12月1日
野田謙三 大尉：1919年12月1日 - 1920年2月21日
柏木英 大尉：1920年2月21日 - 1920年12月1日
奥本武夫 大尉：1920年12月1日 - 1921年2月5日
千葉慶蔵 大尉：1921年2月5日 - 1922年1月10日
太田泰治 少佐：1922年1月10日 - 1922年12月1日
阿部弘毅 大尉：1922年12月1日 - 1923年5月10日
長谷部喜蔵 大尉（兼任）：1923年5月10日 -

掃海艇長

園田昇 大尉：1924年12月1日 - 1925年12月1日
益田康彦 大尉：1925年12月1日 - 1926年12月1日

「初雪 (初代)」は、約22年間の艦齢を全うし、大日本帝国海軍の一翼を担いました。

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