初雪 (吹雪型駆逐艦)

駆逐艦初雪（はつゆき）

初雪（はつゆき）は、大日本帝国海軍の駆逐艦であり、特型（一等駆逐艦吹雪型）の3番艦にあたります。また、雪級の3番艦でもあります。
その艦名は、過去の艦船に由来し、初代「初雪」に続く名を持つ艦艇です。艦名は当初第37号駆逐艦と呼ばれていましたが、後に改名され、その名は戦後も「はつゆき型護衛艦」として受け継がれました。

艦歴

初雪は1926年9月29日に「第37号駆逐艦」として命名され、1927年4月12日に舞鶴工作部で起工されました。1928年の9月29日に進水し、翌年の3月30日に竣工しました。呉鎮守府に所属し、当初は第二艦隊・第二水雷戦隊・第11駆逐隊に編成されました。姉妹艦の「吹雪」、「白雪」、「深雪」と共に活動し、第11駆逐隊の一員として演習や作戦に参加しました。

1931年には第11駆逐隊から「吹雪」が除籍され、新たに「吹雪」、「東雲」、「磯波」の3隻で第20駆逐隊が編成されました。1935年には演習中に艦首が台風で切断されるという事故が発生し、その際「初雪」は行方不明者が出る事態となりました。このような試練を経て、数多くの作戦に参加し続けました。

太平洋戦争における奮闘

太平洋戦争の勃発後、初雪は第11駆逐隊の一員として南方侵攻作戦やエンドウ沖海戦、蘭印作戦に参加しました。特にエンドウ沖海戦では、イギリス海軍の駆逐艦を撃沈し、名を刻む活躍を見せました。さらに、ガダルカナル島の戦いでは、アメリカ軍に対する抵抗の一環として輸送任務や艦隊の護衛活動に従事しました。

1943年には、釜山からウェワクへの輸送作戦に参加し、その後も各地での戦闘や輸送作戦に従事しましたが、次第に艦隊は疲弊し、境遇が厳しくなりました。

最後の戦い

1943年7月17日、ブイン近海での空襲により、初雪は沈没する運命を辿りました。この戦禍の中、艦載員は奮闘し続けましたが、悲運の結末を迎えました。初雪の艦名は、沈没後もその名は消えることなく語り継がれています。

歴代艦長

艦長には多くの指揮官が就任し、それぞれが艦の運命に影響を与えました。初代艦長の石橋三郎中佐から始まり、様々な人材が艦を指揮しました。

まとめ

初雪はその活躍と悲劇的な最後により、多くの人々に印象を残しています。海軍史に名を刻む駆逐艦として、その存在は語り継がれています。

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