別府団地

別府団地（べふだんち）

福岡県福岡市城南区にある別府団地は、都市再生機構が管理する住宅団地の古い名称であり、現在の行政地名としても使用されています。団地の面積は58,200平方メートル（5.82ヘクタール）で、2023年5月末時点での人口は1,838人です。また、郵便番号は814-0106です。

地理

別府団地は福岡市の中心部から南西へ約3キロメートルの位置にあり、城南区の北東端に位置しています。周囲には、東側に樋井川を挟んで中央区の梅光園、一丁目、梅光園団地、梅光園二丁目があり、南には田島一丁目が接しています。また、別府団地は北側で別府一丁目と隣接しており、梅光園団地とは梅光園橋を通じて結ばれています。この地区には幼稚園や郵便局も存在し、それ以外は主に住宅団地が占めているため、緑地も多く設けられています。

河川

団地の東端には樋井川が流れており、その美しい景観は地域住民にとって大切な憩いの場となっています。

都市計画

別府団地は福岡市都市計画マスタープランに基づき、地下鉄の六本松駅および別府駅に近接しており、交通の要所として機能しています。樋井川沿いのスペースは「河川緑地軸」として位置付けられ、多様な自然環境が広がります。交通面では、近くに国道202号や福岡市道鳥飼藤崎線があり、商業施設や中高層住宅が沿道に立ち並んでいます。

土地利用においては、中高層住宅と高層住宅の混在が見られ、居住環境の改善や緑化の推進が重視されています。全域は第一種中高層住居専用地域に指定されており、住環境の保全と形成が図られています。

語源

「別府団地」という名称は地域の歴史を反映したもので、地名の「別府」は「別符」に由来し、早くからこの地を指し示す言葉として用いられていました。特に「竹崎五郎絵詞」には古くからの記録があり、この地域が人々に親しまれていた証拠とも言えます。

歴史

別府団地の地名は1968年から使用されており、それ以前は田島地区の一部でした。団地特例によって、地名として独立したことにより、現在の形態が確立されました。

交通

道路

近隣には国道202号（別府橋通り）が通っており、交通量も多い主要幹線道路です。さらに、福岡市道博多駅鳥飼線なども近くにあり、適度に交通インフラが整備されています。これにより、都心部や広域拠点へのアクセスは良好です。

鉄道

別府団地の北側には福岡市地下鉄七隈線が運行しており、最寄りの駅には別府駅と六本松駅があります。また、空港線も近くを通り、交通の利便性が高い地域です。

バス

西日本鉄道の西鉄バスが周辺を運行しており、バスの乗降所も整備されています。

主な施設

地域には福岡別府団地郵便局をはじめ、共同住宅として「アーベインルネス別府」や市営の別府住宅があります。また、教育機関として別府団地幼稚園が存在し、近郊の福岡市立別府小学校や城南中学校の校区にも属しています。

別府団地は、自然と都市機能が調和した魅力的な居住エリアであり、多くの住民にとって快適な生活空間を提供しています。

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