別所晋

別所 晋

別所 晋（べっしょ しん）は、1986年9月9日に千葉県で誕生した日本の俳優です。185cmの長身を持ち、現在は仕事に所属して活動しています。

俳優としての道を歩み始めたのは、2011年に遡ります。日本の演劇界において重要な存在である仲代達矢氏が主宰する俳優養成所「無名塾」に、28期生として入塾しました。ここで、俳優としての心構えや基礎的な技術、そして表現の本質について深く学びました。

無名塾での学びを経て、翌2012年には、同塾の公演である舞台『ホブソンズ・チョイス』（丹野郁弓演出）で初舞台を踏みました。これが、別所晋という俳優のキャリアの出発点となります。

以降、別所氏は無名塾の主要メンバーとして、多くの公演に参加しています。2012年には鐘下辰男氏が演出を手掛けた『無明長夜』に出演。その後も、2013年の杉本凌士氏演出による『ウイリアム・シェイクスピア』や高瀬久男氏演出の『ロミオとジュリエット』といった古典作品、そして2019年には笹部博司氏演出の『野鴨』など、国内外の著名な戯曲に基づいた作品で様々な役を演じ、経験を重ねていきました。

また、別所氏の活動は無名塾公演に留まらず、外部の演劇プロジェクトにも積極的に参加しています。様々な演出家との協働を通じて、表現の幅を広げてきました。特に、鐘下辰男氏の演出作品には外部でも出演しており、2015年の演劇企画集団THEガジラによる『ルル』はその一例です。他にも、2014年には『仁義なきタイタス・アンドロニカス』（木村龍之介演出）に出演。2016年には、古典作品を新たな視点で上演するカクシンハンによる『ジュリアス・シーザー』や、ツチプロの『青』に出演しました。2017年には、歴史的な出来事を扱った若松孝二生誕80年祭特別企画の舞台版『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』に参加し、シリアスなテーマに挑みました。さらに、2019年には再びカクシンハンによるシェイクスピア作品『薔薇戦争 WARTS OF THE ROSES』に出演するなど、現代劇から古典まで幅広いジャンルの舞台で、俳優としての力量を発揮しています。

舞台での活動と並行して、映像作品にも出演しています。2014年には、師である仲代達矢氏の俳優人生を描いたドキュメンタリー映画『仲代達矢〜役者を生きる』に、2015年には『NORIN TEN-農の神と呼ばれた男・稲塚権次郎物語-』に出演しました。これらの映画作品への出演は、彼の表現の場が舞台だけでなく映像へと広がっていることを示しています。2014年には『仲代達矢〜役者を生きる』の公開に関連した舞台挨拶にも登壇しています。

俳優としての活動以外にも、多才な一面を見せています。演劇企画集団THEガジラ『ルル』の公演に関連する執筆を手掛けた経験も持ち合わせています。また、特技であるバスケットボールで培われた身体能力や、185cmという長身は、舞台上での存在感やダイナミックな表現に活かされていることでしょう。

別所晋氏は、仲代達矢氏という偉大な師のもとで基礎を固め、無名塾公演と外部公演、そして映画と、着実にキャリアを積み重ねてきました。真摯に役と向き合い、多様な作品世界でその存在感を示す別所氏の、今後のさらなる活躍が期待されています。

主な出演作品は以下の通りです。

映画
『仲代達矢〜役者を生きる』（2014年）
『NORIN TEN-農の神と呼ばれた男・稲塚権次郎物語-』（2015年）

舞台
無名塾公演
『ホブソンズ・チョイス』（2012年、丹野郁弓演出）
『無明長夜』（2012年、鐘下辰男演出）
『ウイリアム・シェイクスピア』（2013年、杉本凌士演出）
『ロミオとジュリエット』（2013年、高瀬久男演出）
『野鴨』（2019年、笹部博司演出）
外部出演
『仁義なきタイタス・アンドロニカス』（2014年、木村龍之介演出）
演劇企画集団THEガジラ『ルル』（2015年、鐘下辰男演出）
カクシンハン『ジュリアス・シーザー』（2016年1月）
ツチプロ『青』（2016年9月）
舞台版『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』（2017年3月）
カクシンハン『薔薇戦争 WARTS OF THE ROSES』（2019年7月）

執筆
演劇企画集団THEガジラ『ルル』関連

その他の活動
* 『仲代達矢〜役者を生きる』舞台挨拶（2014年）

もう一度検索