利田村

利田村の概要

利田村（りたむら）は、かつて富山県中新川郡に存在した村です。この村は1889年に設立され、1954年に他の村と合併して立山町となるまでの歴史を持ちます。

沿革

設立と村の形成

利田村は、1889年4月1日、町村制の施行に伴い、複数の村の区域を統合する形で誕生しました。具体的には、上新川郡の利田村、石田新村、浅生村、西芦原村などが一つの村を形成しました。当初村の人口は約1,700人、戸数は284戸でした。地租は230万円で、面積は約400町歩に及びました。村役場は最初、利田の地に位置する米田彌平の宅に置かれましたが、その後、南隣の深見榮三郎宅に移転しました。

郡制の変更

1896年3月29日には郡制が施行され、上新川郡から分立して中新川郡が発足しました。これにより、利田村は中新川郡に編入され、行政上の所属が変わりました。

村役場の変遷

1908年、役場を深見榮三郎宅から再び米田彌平宅に戻し、1909年には新たに建物を購入して役場を移転しましたが、すぐに近くの小学校の分教場に転用されました。その後、保正文右衛門宅に役場を移し、さらに校舎の増築に伴い元の役場に戻るなど、役場の場所は幾度も変更されました。1920年には新しい役場が新築されました。

合併とその後の変遷

1954年1月10日、利田村は周辺の6つの村と共に合併し、中新川郡立山町が発足しました。この合併は、地域の発展や行政の効率化を目指してのものでした。

歴代村長

利田村には多くの村長が歴任しました。以下にその歴代の村長を示します。
1. 宮崎重治（1889年5月30日 - 1892年2月26日）
2. 伊林久平（1892年3月3日 - 1896年3月2日）
3. 増田善三郎（1896年3月11日 - 1899年3月17日）
4. 伊林久平（1899年4月26日 - 1907年5月10日）
5. 西野興左衛門（1907年5月15日 - 1911年5月13日）
6. 毛利源之丞（1911年5月22日 - 1912年4月13日）
7. 舟橋茂三郎（1912年5月2日 - 1916年5月1日）
8. 森井石太郎（1916年5月11日 - 1924年2月20日）
9. 松浦長平（1924年7月16日 - 1928年7月15日）
10. 西野興左衛門（1928年7月16日 - 1940年2月8日）
11. 藤川良治（1940年2月17日 - 1946年11月1日）
12. 村井清三郎（1947年4月7日 - 1954年2月9日）

参考文献

この村の歴史については、以下の文献を参照しています。

• - 『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。
• - 『統計たてやま 2013』立山町 2013年9月。
• - 『立山町史 下巻』立山町 1984年2月15日。

関連項目

利田村に関連する情報として、富山県の廃止市町村一覧があります。この資料を参考に、地域の歴史と共に歩んだ村の姿を知ることができます。

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