則本佳樹

則本佳樹について

則本佳樹（のりもと よしき）は、1994年5月14日生まれで、滋賀県犬上郡多賀町出身の元プロ野球選手です。ポジションは投手であり、右投左打の選手として知られています。彼はプロ野球では育成選手として活動していましたが、実兄は東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍した則本昂大です。

経歴

プロ入り前

則本は多賀町立大滝小学校3年生の時に多賀少年野球クラブに入団し、野球を始めました。滋賀県立北大津高等学校では、3年生の春に全国高等学校野球選手権大会に出場し、先発投手として活躍したものの、初戦で敗退しました。高校卒業後は近畿大学に進学し、チームのエースとして期待されましたが、右肘に故障があり、手術を受けることとなりました。この影響で、大学時代は出場機会が限られ、高校時代の活躍を再現することはできませんでした。

大学卒業後の2016年には、山岸運送グループ硬式野球部（山岸ロジスターズ）のセレクションを受け、その後入団しました。2017年には主に中継ぎとしてプレーし、都市対抗野球大会の東海予選にも出場しました。

楽天入団

2018年のNPB育成ドラフトで、則本は東北楽天ゴールデンイーグルスから2巡目で指名を受けました。契約条件として支度金200万円、年俸250万円での育成選手として契約し、兄の昂大と同じチームでプレーすることになりました。背番号は136です。彼の楽天入団は、兄弟が同じ球団でプレーする初めてのケースとして注目されました。

楽天時代

楽天に入団した2019年はイースタン・リーグで5試合に登板しましたが、勝ち星を挙げることはできず、防御率は3.60でした。その後の2020年は登板が無く、2021年には9試合に登板し、防御率は4.05でしたが、支配下登録になることは叶わず、10月に戦力外通告を受けました。

現役引退

楽天を退団した後、則本は山岸ロジスターズに復帰しましたが、2022年末には自身のInstagramで現役引退を発表しました。引退後はアパレル業界での仕事に転身しています。

プレースタイル

則本は兄の昂大と同じく右投手ですが、スリークォーターの投球フォームを持ち、ストレートの最速は145km/hに達します。大学時代に受けた肘の手術により、以降は変化球のキレやストレートの質を重視してプレーしてきました。選手生活の中で目指していた先輩投手には岸孝之を挙げています。

人物

則本佳樹は、プライドが高く行動力のある一面を持っています。彼の好きな音楽アーティストはX JAPANのYOSHIKIであり、幼少期にはドラムに興味を持ち、練習したこともあるそうです。自身のプレースタイルや人生哲学には、少年野球時代の指導者から影響を受けた「雑草のごとく」という言葉を座右の銘とし、常に努力を惜しまぬ姿勢を持っていました。また、高校進学時には兄に負けないように成長したいとの思いから、北大津高校に進学することを決意しました。

現役の選手としての経験を経て、引退後は新たな道を歩み始めた則本佳樹の今後の活躍にも注目が集まります。

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