前払式証票の規制等に関する法律

前払式証票の規制等に関する法律

前払式証票の規制等に関する法律（まえばらいしきしょうひょうのきせいとうにかんするほうりつ）は、かつて日本に存在した、商品券やプリペイドカードなどの金券を規制するための法律です。この法律は、1932年（昭和7年）に商品券取締法として制定された後、1989年（平成元年）に全部改正され、現在の名称になりました。しかし、2010年（平成22年）4月1日に資金決済に関する法律が施行されたことに伴い、廃止されました。

概要

この法律は、商品券やプリペイドカードといった、あらかじめ対価を支払い、その証票を提示することで商品やサービスを受けられる「前払式証票」を対象としていました。ただし、乗車券や入場券などは対象外とされていました。

歴史

1932年（昭和7年）： 商品券取締法として制定。当時、商品券の乱発による消費者被害が問題になっており、これを規制する目的で制定されました。
1989年（平成元年）： 全部改正され、「前払式証票の規制等に関する法律」に改題。プリペイドカードの普及など、社会情勢の変化に対応するため、規制内容が大幅に見直されました。
2010年（平成22年）： 資金決済に関する法律の施行に伴い廃止。資金決済に関する法律によって、前払式支払手段に関する規制が包括的に行われることになったため、その役割を終えました。

構成

この法律は、以下の章で構成されていました。

第一章： 総則
第二章： 自家発行型前払式証票の発行の届出等
第三章： 第三者型発行者の登録
第四章： 表示事項及び発行保証金の供託等
第五章： 監督
第六章： 前払式証票発行協会
第七章： 雑則
第八章： 罰則
附則

これらの章立てから、前払式証票の発行、管理、監督に関する詳細な規定が定められていたことがわかります。

関連項目

金券： 商品券やプリペイドカードなど、金銭の代わりに利用できる証票の総称。
資金決済に関する法律： 前払式支払手段を含む、様々な決済サービスを規制する法律。

外部リンク

* 社団法人 前払式証票発行協会：この法律に基づいて設立された業界団体。現在は解散しています。

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