前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場

前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場

群馬県前橋市にある前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場は、地域のスポーツ振興を目的に運営されている多目的スタジアムです。公園内にはその他のスポーツ施設も併設されており、地域住民に広く利用されています。このスタジアムは、初めて開場した当初はクレーの陸上トラックを持っていましたが、2010年に行われた改修工事により、全天候型のトラックへと生まれ変わりました。この改修は、多くのアスリートたちにとって利用しやすい環境を提供しています。

競技場の主な使用

前橋市はこの競技場を全国高校サッカー選手権の群馬県予選などの公式な試合にも利用しており、地域のスポーツ活動を推進しています。また、ここは2002年に群馬県で初めて日本フットボールリーグ（JFL）の試合が開催された場所でもあり、今でも地域のサッカーチームであるtonan前橋のホームスタジアムとして重要な役割を果たしています。

トーナン前橋は、当スタジアムを使用してJリーグへの加盟を目指していましたが、Jリーグの基準を満たさないためにその道は閉ざされました。具体的には「収容人員5000人以上」「ロッカールームや記者席を充実させる」ことが求められたため、加盟は断念せざるを得ませんでした。この結果、tonan前橋はアマチュアクラブとして地域社会に貢献する姿勢に転換し、Jリーグの百年構想クラブの資格も返上することとなりました。

施設の特徴

競技場は日本陸上競技連盟による公認を受けており、400mのトラックは8レーン設計です。また、フィールドのサイズは105メートル×68メートルで、ティフトン芝が使用されています。収容人数については、1,100人を想定しており、700席の固定座席を有するメインスタンドとその他の芝生席から成り立っています。得点板といった基本的な施設も整っており、利用者にとって必要不可欠な機能が備わっています。

命名権の取得

2019年2月、群馬県前橋市に本社を置く建設会社、群馬電工株式会社がこのスタジアムの命名権を取得しました。それに伴い名称は「前橋総合運動公園群馬電工陸上競技・サッカー場」と改められました。契約は3年間の予定で、年間の契約金は50万円となっています。

アクセス

交通面では、最寄りのJR前橋駅から「城南運動公園行き」のバスを利用することで便利にアクセスできます。また、永井運輸バスの「東大室行き」にも乗ることができ、「運動公園入口」で下車後、徒歩で10分程度の距離です。近隣の鉄道駅としては、上毛電気鉄道の大胡駅やJR両毛線の駒形駅がありますが、どちらも約4km離れているため、公共交通機関の利用が推奨されます。

関連施設

なお、前橋市内には他にも敷島公園を有する競技場が存在しますが、各施設は全くの別の場所に位置しています。そのため、競技場利用時には正確な所在地を確認することが求められます。また、敷島公園には「正田醤油スタジアム群馬」があり、ここでも多様なスポーツイベントが行われています。

前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場は、今後も地域のスポーツ推進と各種イベントの開催を通じて、ますます重要な役割を果たすことでしょう。

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