前田利久 (藩主)

前田利久（まえだ としひさ）は、宝暦12年（1762年）に富山藩主前田家の血筋に生まれ、江戸時代中期から後期にかけて越中富山藩の第7代藩主を務めました。

生い立ちと家督相続

宝暦12年3月16日、第5代藩主・前田利幸の長男として富山で生を受けます。しかし、父・利幸が亡くなった時、利久はまだ幼かったため、藩主の座は叔父である利與が継承しました。その後、宝暦13年（1763年）8月16日に利與の養子となり、安永6年（1777年）11月8日、利與の隠居に伴い、16歳で家督を相続し、第7代富山藩主となりました。

藩主として

若くして藩主となった利久ですが、その治世は長くはありませんでした。天明7年（1787年）8月7日、26歳という若さでこの世を去りました。短い期間ではありましたが、藩政に尽力したことでしょう。

後継者

利久には実子がいなかったため、利與の子で、自身の従弟にあたる利謙を養子に迎え、後継者としました。利謙はその後、富山藩の藩主として藩政を担うことになります。

系譜

父: 前田利幸
母: 律 - 市原氏
養父: 前田利與
正室: なし
* 養子: 前田利謙 - 前田利與の長男

前田利久は、若くして藩主の座につき、短い生涯を終えた人物ですが、富山藩の歴史において重要な役割を果たしました。彼の存在は、富山藩の系譜の中で確かに輝きを放っています。

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