前田和之 (野球)

前田 和之（まえだ かずゆき）

1975年8月30日生まれ。愛知県名古屋市出身の元プロ野球選手。ポジションは投手で、投打は右投げ右打ち。

経歴

愛知県立大同高等学校を卒業後、社会人野球の強豪、日本通運名古屋に進みました。

プロ野球の舞台には、1997年のドラフト会議でオリックス・ブルーウェーブから2位指名を受けて入団。当時のエース級投手だった長谷川滋利選手がメジャーリーグへ移籍した後に空いた背番号「17」を引き継ぎました。

オリックス時代の登録名は「カズ」とし、同期入団の前田浩継選手（登録名「ヒロ」）、杉本潔彦選手（登録名「キヨ」）と共に、その個性的な登録名が話題を集めました。

2000年のシーズン終了後、横浜ベイスターズへのトレードが成立。戸叶尚選手、進藤達哉選手、新井潔選手との交換要員として、杉本友選手、小川博文選手と共に横浜へ移籍しました。この移籍を機に、登録名を本名の「前田 和之」に戻しています。

横浜では2シーズンプレーした後、2002年のオフには再びトレードにより移籍することになります。この時はデニー友利選手との交換トレードで西武ライオンズへ加入しました。

西武では2004年までプレーしましたが、同シーズン限りで球団から戦力外通告を受け、自由契約となりました。プロでのキャリアを終えた後も、現役続行を諦めず、台湾プロ野球のLa Newベアーズ（当時）の入団テストに挑戦しましたが、契約には至らず、現役を正式に引退しました。

プロでの主な記録

プロ入り後の「初」の記録は以下の通りです。

初登板: 1998年6月30日、福岡ドームで行われた対福岡ダイエーホークス戦にて、7回裏一死の場面で4番手として救援登板。0回2/3を投げ1失点を記録しました。
初奪三振: 1998年7月5日、グリーンスタジアム神戸での対近鉄バファローズ戦。7回表に救援登板し、吉岡雄二選手から三振を奪いました。
初勝利: 1998年8月2日、大阪ドームで行われた対近鉄バファローズ戦。5回裏二死から2番手としてマウンドに上がり、2回1/3を無失点に抑えてプロ初勝利を挙げました。
初セーブ: 1998年8月8日、グリーンスタジアム神戸での対福岡ダイエーホークス戦。9回表に4番手として登板し、1回を無失点に抑え、試合を締めくくりプロ初セーブを記録しました。

背番号の変遷

プロ野球生活で着用した背番号は所属球団によって変化しました。

17: オリックス・ブルーウェーブ (1998年 - 2000年)
41: 横浜ベイスターズ (2001年 - 2002年)
36: 西武ライオンズ (2003年 - 2004年)

登録名の変遷

プロ入り当初はニックネームに近い登録名を使用していました。

カズ: (1998年 - 2000年) オリックス時代
* 前田 和之: (2001年 - 2004年) 横浜移籍後、本名に変更

引退後の活動

プロ野球界を退いた後、指導者としてアマチュア野球に貢献しています。愛知県内の高校で野球部を指導しており、過去には名南工業高校でコーチ、碧南工業高校で顧問を務めました。現在は半田工科高校に勤務し、野球部の指導に携わっています。

関連情報

前田和之氏に関するより詳細な情報は、NPB公式サイトやBaseball-Reference (Japan)などの外部サイトでも確認できます。また、愛知県出身の著名な野球選手の一人としても知られています。

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