前田彩里 (陸上選手)

前田 彩里（まえだ さいり）について

前田彩里は、1991年11月7日に熊本県尋ね大津町で誕生し、陸上競技の長距離走とマラソンを専門とする選手です。彼女の陸上への道は、家庭環境から始まりました。父は本田技研工業熊本の選手から監督に転身し、母も同じく陸上競技の現役選手でした。また、姉も陸上関係の指導者として活躍しています。こうした影響を受け、彩里は幼少期から走ることに親しんでいました。

学生時代の活躍

中学校は大津町立北中学校を、そして高校は熊本信愛女学院高等学校で学びました。高校2年生の頃には、アジアクロスカントリー選手権に日本代表として出場し、ジュニア女子6kmでは個人5位、団体では銀メダルを獲得します。この頃から彼女の名は広まり始めました。

佛教大学に進学後も、活躍を続けました。大学1年時の全日本大学女子駅伝では5区で走り、チームに連覇をもたらす活躍を見せ、大学4年時には主将を務めました。

初マラソンと記録の更新

2014年1月には大阪国際女子マラソンに初参加。ここで出したタイムは2時間26分46秒で、これにより日本女子学生記録を更新しました。ゴール時には総合3位の成績も収め、日本人としては赤羽有紀子に続く2位という素晴らしい結果でした。この大会では、彩里と彼女の母親との親子での合計タイムがギネス記録を樹立する結果にも繋がりました。

実業団入りとさらなるパフォーマンス

2014年4月、ダイハツ工業に入社し、実業団選手としての生活が始まりました。翌年の全日本実業団対抗女子駅伝では3区で素晴らしい走りを見せ、チームを2位へと導きます。2015年1月の全国女子駅伝でも、入賞圏内からの巻き返しでチームに貢献しました。

世界陸上代表とその後

マラソン2回目の挑戦となる名古屋ウィメンズマラソンでは、ハイペースで走りながらも、事故に見舞われながらも好結果を残しました。この成績によって、2015年の世界陸上で日本代表に選出されました。しかし、大会では思うような結果が出ず、13位に留まってしまいました。そのため、メダル獲得の目標は達成できませんでした。

リオから東京オリンピックへ

リオ五輪の選考過程での故障もあり、東京五輪に向けた挑戦も続きました。名古屋ウィメンズマラソンや北海道マラソンに出場し、MGC出場権を獲得したものの、故障による欠場が続き、東京五輪出場は叶いませんでした。

彩里のマラソン選手としての道のりは波乱に満ちたものであり、その背後には多くのトレーニングや努力があったことでしょう。これからも彼女の挑戦は続きます。彼女の今後の成果に期待が寄せられています。

もう一度検索