創価大学ゴールデンベルリンガーズ

創価大学ゴールデンベルリンガーズは、1987年から2006年にかけて活動した、創価大学所属の学生ハンドベルチームです。当時の創価大学教授でありピアニストでもあった川村深雪氏が中心となり、ハンドベル演奏に関心を持つ有志の学生たちとともに立ち上げられました。

創立とその名称

チームは1987年7月19日に発足しました。当初は、学内での活動を中心に「ハンドベル愛好会」として知られていました。その後、1988年12月23日に正式名称「創価大学ゴールデンベルリンガーズ」へと改称します。「ゴールデンベル」（Golden Bell）という名前は、春先に黄色い花を咲かせるレンギョウの英語名に由来します。レンギョウの花言葉である「希望」にちなみ、「希望の鐘を打ち鳴らしていくリンガーズ（鐘を鳴らす人々）」でありたい、という学生部員たちと創立者の願いがこの名に込められていました。

顧問は結成者の川村深雪氏が務めましたが、川村氏が教授を退職した際には、一時的に作曲家の杉野泰彦氏が顧問を務めた時期もありました。

多彩な活動実績

創価大学ゴールデンベルリンガーズは、その活動期間中に国内外の様々な舞台で精力的な演奏活動を展開しました。主な活動内容は以下の通りです。

定期演奏会: 毎年2月から3月にかけて定期演奏会を開催し、活動の成果を発表する場としていました。初回は1988年3月にこまばエミナースで開催されました。
著名な音楽家との共演: 歌手の雪村いづみ氏、ジャズピアニストの前田憲男氏、作曲家・ピアニストの羽田健太郎氏など、日本の音楽界を代表する多様なジャンルのアーティストたちとしばしば共演し、その音楽性を深めました。
国内外での演奏: 学内の文化祭を皮切りに、帝国ホテルでのロビーコンサート、東京ディズニーランドのミュージックフェスティバル、羽田空港での演奏など、公共性の高い場所やイベントに多数出演しました。海外においても、フランスでのミッテラン元大統領夫人講演会、バルセロナ大学総長一行への演奏、韓国・慶熙大学での交流演奏会（2000年）などを経験し、国際交流の一翼を担いました。
国際コンクールでの評価: 2001年には、ロシア連邦文化省などが主催する「第2回国際青年音楽家コンクール」のビデオ審査部門で第1位を受賞するなど、高い演奏技術が国際的にも評価されました。
ハンドベル世界大会への参加: 1998年には、第8回ハンドベル世界大会に出場し、世界のリンガーズとの交流や技術研鑽の機会を得ました。
メディアでの展開: CDアルバム「櫻花～SAKURA～」（1990年）、「GOLDEN-BELL RINGERS」（1997年）などを制作・発表し、その音源を広くリスナーに届けました。また、ハンドベル演奏に関する書籍「こんなメソードでリングしてます」を出版（1996年）するなど、ハンドベル音楽の普及にも貢献しました。
* 他の団体との共演: 創価グロリア吹奏楽団の定期演奏会への友情出演・共演（2004年）など、学内外の様々な団体とも積極的にコラボレーションを行いました。

活動の終焉

チームの活動は、創立者である川村深雪氏の創価大学教授退職と時期を同じくして、徐々に規模が縮小していきました。記録に残る実質的な最後の大きな活動は、2004年2月に行われた第17回定期演奏会でした。その後、約2年間の移行期間を経て、2006年3月31日をもって正式に解散しました。

創価大学ゴールデンベルリンガーズは、約19年間の活動期間を通じて、学生によるハンドベル演奏の可能性を探求し、学内はもとより国内外の多岐にわたる場所で「希望の鐘」の音色を響かせた学生音楽活動の一例として、その歴史を刻みました。

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