劇団すごろく

劇団すごろくについて

劇団すごろくは日本の劇団で、声優や俳優からなるグループが集まって結成されました。この劇団は、もともと「劇団がらくた工房」として1980年に誕生し、その後何回かの改名を経て現在の名前に至りました。特に、1985年には「シアターがらくた」として再始動し、その後1990年に「ザ・がらくた」に改名、そして最終的に「劇団すごろく」となりました。この改名の理由は、小学校での児童劇上演時、教師が「がらくた」の意味を説明するのに苦労する姿を見たためです。

「すごろく」という名前には、人生の浮き沈みを表現する意志が込められており、命名者は松本保典氏とされています。劇団すごろくは、設立当初から、一貫して子供や家族向けの昔話や怪談話を中心とした演目を上演し続けており、時には朗読劇やミュージカル等の多様な形式も取り入れています。毎年秋には特別公演として「歌と踊りのグランドショー」が開催され、役者たちが歌や踊りを披露します。

この劇団には、声優として広く知られる多くのメンバーが在籍しており、1981年に設立された付属養成所からは数多くの著名な声優が輩出されています。ぷろだくしょんバオバブとの関係が深く、創立メンバーはその後も養成所を通じて新たな才能を育成し続けています。劇団すごろくの活動は、単なる舞台上演に留まらず、声優としてのキャリアを積むための土台ともなり、メンバーたちがその後も様々な表現の場で活躍するきっかけを提供しています。

2013年には初代座長の緒方賢一氏が退団し、その後新たに「緒方賢一とシャレダース」を結成し、若手声優の育成や応援活動への軸足を移しました。之を受けて副座長だった松本保典氏が座長に就任しましたが、松本氏も2016年に退団し、劇団の運営は本井えみ氏が引き継いでいます。創立当初から在籍を続けていた劇団員が退団し、徐々に新しい顔ぶれが劇団を形成していることも大きな特徴の一つです。

主な所属俳優には、現座長の本井えみをはじめ、小林範雄や遠藤優香理らがいます。また、かつて在籍していた主な俳優には、緒方賢一や松本保典、野沢雅子、富田耕生など、名だたる声優や俳優が名を連ねています。劇団が過去に上演した作品には「木場の仙太郎」「のれん慕情」「獏に食われた夢」など多様なジャンルがあり、時代やテーマに応じた作品を行ってきました。これからも劇団すごろくは、様々な形で観客に楽しさと感動を提供し続けることでしょう。

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