『劇場版
イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』は、
2010年12月23日に
東宝系で公開されたアニメ映画です。この作品は、人気アニメ『
イナズマイレブン』のシリーズ初の劇場版であり、2Dと3Dの両方で同時上映されました。ゲームたちともリンクしたストーリーが展開し、特に
ニンテンドーDSソフト『
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ジ・オーガ』と深いつながりがあることが特徴です。
映画の公開にあたり、
81プロデュースの新人声優オーディションで
小学館賞を受賞した加藤梓を含む4名の声優が特別出演しており、その豪華キャスト陣が話題となりました。さらに、入場者には「フィギュア入り円堂御守」が先着100万名にプレゼントされ、観客動員数や興行収入の点でも素晴らしい成果を収めました。特に、
2010年の初日で2億5651万5700円、20万9917人の動員を記録し、映画観客動員ランキングで初登場第2位を獲得しています。映画は小学生を中心に親子連れにも好評で、
ぴあ初日満足度ランキングでは第6位に入るなどの人気を集めました。
ストーリー
本作のストーリーは、円堂守が率いる雷門中サッカー部が、フットボールフロンティアの決勝戦に臨むところから始まります。雷門中が決勝の相手として待っているのは、世宇子中ではなく、未来から送られてきた強力なチーム「王牙学園」です。雷門イレブンは、圧倒的な力を持つ敵に苦しむ中、円堂カノンが未来から仲間を呼び寄せ、戦局を一変させるため立ち上がります。
登場キャラクター
主な登場人物には、雷門イレブンのメンバーとして円堂守、豪炎寺修也、鬼道有人、風丸一郎太などがいます。彼らは、オーガとの戦いにおいて未来からの助っ人と共に戦います。未来の仲間には、円堂カノンや吹雪士郎、基山ヒロトなどが登場し、その活躍が作品の魅力をさらに引き立てます。
ゲームとの連動
本作はゲームとも連携しており、前売り券には特典としてトレーディングカードが付いていました。これを利用して様々なデータを入手できる仕組みがあり、映画を観ることでしか得られないパスワードも存在します。これによって、映画を楽しんだファンはさらにゲームでも特別な体験ができるのです。
プロモーション
映画公開に向けて、多くのプロモーション活動が行われました。アニメ本編では公開日をアイキャッチで告知し、コラボCMや特別番組などが放送され、話題を呼びました。また、Jリーグの各試合会場でもプロモカードが配布されるなど、全国レベルでの広報活動が展開されました。
スタッフ
本作品の企画・総監修を担当したのは日野晃博で、監督は宮尾佳和が務めました。また、脚本陣には冨岡淳広などの多くの才能が集結し、作品の質を高めています。作画や美術監督、音楽制作など、各分野の専門家が集い、クオリティの高い作品を創り上げています。
小説版
映画公開の直後、
2010年12月には
小学館ジュニアシネマ文庫から小説版も出版されました。この小説は冨岡淳広が脚本を執筆し、ストーリー原案を日野晃博が担当しています。映画で描かれた物語をさらに深く味わいたいファンには嬉しいコンテンツとなっています。
『劇場版
イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』は、サッカーと友情、未来との戦いを描いた感動的なストーリーで、多くのファンに愛され続けている作品です。その作品の魅力は、観る者の心を掴んで離さないものがあります。