81プロデュース

株式会社エイティワンプロデュースについて

株式会社エイティワンプロデュース（81プロデュース）は、日本国内で活動する声優事務所であり、1970年代後半に設立されました。設立の背景には、その時期における声優業界の変化がありました。当時、声優の定義や役割についての議論が盛んであり、青二プロダクションのような大手事務所と新たな事業形態を模索する者たちとの間で意見が分かれていました。特に、富山敬さんなどの影響力のある声優は、時代に応じた柔軟なAdaptationの必要性を唱えていました。これに対して、伝統を重んじる姿勢を持つ声優たちも存在していました。

1976年に南沢道義さんが青二プロダクションに入社し、声優マネジメントやプロデュースを手掛けたいという夢を持ちながら、1981年にプログメントバオバブの企画制作部門のスタッフと共に独立し、エイティワンプロデュースを設立しました。会社名は設立年に由来し、当初は主に演劇制作を中心に活動を展開しました。特に、ミュージカルなどの舞台製作は、同事務所の大きな特徴であり、声優たちによる舞台制作も行われています。

1983年からは、俳優部門を設置し、声優事務所として本格的なスタートを切りました。その後、多くの声優がNHKエデュケーショナルのドキュメンタリー番組や、実写の学校放送番組に出演し、出演者の活動が広がりました。更に、関連会社であるHALF H・P STUDIOは、アニメや映画の音響制作にも強みを持っており、81プロデュースの声優たちがキャスティングされることが多いです。

また、エイティワンプロデュースは業界でのコラボレーションにも積極的で、例えば、2022年にはユニバーサルミュージックとの共同オーディション企画「SUN AUDITION」を開催し、次世代の声優を発掘しています。声優たちの育成にも力を入れており、自社に所属する声優の育成機関「81 ACTOR'S STUDIO」も運営しています。このスタジオ内には声優のミュージアムや、「81ライブサロン」といったイベントスペースも設置されています。

81プロデュースには、男女を問わず多くの才能ある声優が所属しており、かつて在籍していた声優も一部は今も明記されています。さらに、独立した声優事務所も多く、ウォーターオリオンやオフィス野沢など、81プロデュースから巣立った多くの声優が新たなキャリアを築いています。

毎年行われる「81オーディション」は、一般からの応募により優秀な新人を発掘する重要なイベントであり、グランプリや特別賞が与えられます。これにより、声優業界に新たな風を吹き込むことを目指しています。このように、エイティワンプロデュースは、日本の声優産業において独自の価値を創造し、引き続き新しい才能を発掘・育成し続けています。

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