劇場版DIR EN GREY -UROBOROS-

『劇場版DIR EN GREY|DIR_EN_GREY -UROBOROS-』は、DIR EN GREY|DIR_EN_GREYが2008年に発表し世界的な評価を得たアルバム『UROBOROS』を体現した、伝説の日本武道館2Days公演（2010年1月9日「-09-」、1月10日「-10-」）を記録したドキュメンタリー映画です。

作品概要

本作は、2010年1月9日と10日に日本武道館で行われた2日間の公演の模様に加え、舞台裏のDIR EN GREY|DIR_EN_GREYのメンバー5人を追った映像で構成されています。特徴的なのは、ドキュメンタリーにありがちな過剰な演出を排除し、舞台裏の緊張感やメンバーの息遣いなど、彼らの音楽性や人間性をありのままに描き出している点です。そのリアリティ溢れる描写が各方面で話題を呼びました。

DIR EN GREY|DIR_EN_GREYの音楽性や世界観は勿論のこと、普段は決して見せないメンバーの素顔を捉えることに成功した点も、この作品の大きな魅力です。これまでベールに包まれていた彼らの姿が初めて公開されたという点でも、非常に価値の高い作品として評価されています。前売り券が発売から1週間で1万枚以上を売り上げたという逸話も残っています。

制作の背景

2008年11月12日、DIR EN GREY|DIR_EN_GREYはメジャー7作目のアルバム『UROBOROS』を世界17ヶ国で同時リリースしました。この作品は、当時の彼らにとって最も壮大なプロジェクトと位置づけられ、アルバムという形態で発表されました。

しかし、この時点では、約3年の歳月をかけて完成する一大プロジェクトの全貌はまだ明らかになっていませんでした。アルバムのリリース後、彼らは全米ツアーを実施。帰国後、作品の世界観を徹底的に追求し、体現する場所として選んだのが大阪城ホールでした。2008年12月29日、『UROBOROS -breathing-』と題された公演は、まさにアルバムという形で生み出された『UROBOROS』という生命体が呼吸を始めた瞬間だったと言えるでしょう。

UROBOROSプロジェクトの展開

2009年は、『UROBOROS』を携え、海外のフェス出演を含む全96公演を敢行。同年12月には、ニューシングル「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」を発表しました。

そして2010年1月9日・10日、『UROBOROS』プロジェクトの集大成とも言える日本武道館2Days公演『UROBOROS -with the proof in the name of living...-』が開催されました。2008年12月の大阪城ホール公演から始まり、世界15ヶ国82都市を1年以上かけて巡った『UROBOROS』プロジェクトの完結となるこの公演のチケットは、発売後わずか15分でソールドアウト。16,000人を動員しました。

この2夜のライブは“DIR EN GREY|DIR_EN_GREY史上最強／最狂レベルのライブ”と評され、『UROBOROS』プロジェクトは幕を閉じるかに思われましたが、この2Daysの模様と舞台裏に密着した映像を収めた『劇場版DIR EN GREY|DIR_EN_GREY -UROBOROS-』として、プロジェクトは新たな展開を見せることになったのです。

上映情報

本上映
2010年5月15日～5月28日 UROBOROS -09-
2010年5月29日～6月11日 UROBOROS -10-
1夜限りの上映
2011年7月12日、UROBOROS -09- -10- 共に新宿バルト9にて1夜限りの特別上映
リバイバル上映
2011年9月17日～11月25日
テレビ放送
MUSIC ON! TVにて2022年6月22日 22:00〜

スタッフ

監督：岩木勇一郎
企画：サンクレイド／白組
プロデューサー：井上篤／岩木勇一郎／秋山裕司／南野修一
音楽：DIR EN GREY|DIR_EN_GREY
制作プロダクション：白組
製作：サンクレイド／白組／ムサシノ広告社／プレシディオ
配給：プレシディオ
* © 2010 劇場版 DIR EN GREY|DIR_EN_GREY UROBOROS 製作委員会

もう一度検索