劉国正

劉国正（リュウ・グオジョン）

劉国正（Liu Guozheng、1980年3月7日 - ）は、中華人民共和国出身の元卓球選手です。武漢で生まれ、身長168cm、血液型はO型。

経歴

6歳から卓球を始め、中国ナショナルチームに所属。主に世界選手権団体戦で中国の優勝に大きく貢献しました。2006年のブレーメン大会では代表から外れましたが、男子シングルスでも安定した成績を収め、混合ダブルスでも白楊とペアを組み、数々の大会で上位に進出しました。

伝説となった試合

劉国正は、非常に強い精神力の持ち主として知られています。その最たる例が、2001年の世界選手権大阪大会団体戦準決勝の対韓国戦です。両国2勝2敗で迎えたラスト、金擇洙との試合で、劉は1セット目を落としますが、2セット目、20-19とマッチポイントを握られながらも驚異的な粘りを見せ、24-22で奪取。最終セットも、金にマッチポイントを握られる苦しい展開でしたが、デュースに持ち込み、4度のマッチポイントを凌いで25-23で勝利しました。

計7回ものマッチポイントを凌いだこの試合は、中国国内で「今世紀最高の試合」と評され、劉国正は「奇跡の男」や「民族の英雄」と呼ばれるようになりました。

その他の戦績と引退

2005年の世界選手権個人戦では、ティモ・ボルを4-3で破っています。2007年の世界選手権個人戦終了後、現役を引退しました。

主な戦績

1998年 アジア選手権大阪大会 男子団体優勝
1999年 ITTFプロツアー・グランドファイナル（シドニー） 男子シングルス優勝
2000年 シドニーオリンピック 男子シングルス ベスト8
2000年 世界選手権クアラルンプール大会 男子団体準優勝
2000年 ITTFプロツアー・グランドファイナル（横浜） 男子シングルス準優勝
2000年 アジア選手権ドーハ大会 男子団体優勝
2001年 世界選手権大阪大会 男子シングルス ベスト8、男子団体優勝
2003年 世界選手権パリ大会 混合ダブルス準優勝（白楊と）
2003年 アジア選手権バンコク大会 混合ダブルス優勝（李楠と）、男子団体優勝
2004年 世界選手権ドーハ大会 男子団体優勝
2005年 世界選手権上海大会 男子シングルス ベスト8、混合ダブルス準優勝（白楊と）

外部リンク

劉国正 ITTFデータベース (英語)
* 劉国正 - Olympedia (英語)

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