加入者網終端装置

加入者網終端装置（CTU）について

加入者網終端装置、通称CTU（Customer Network Terminating Unit）は、NTT西日本が提供するフレッツ光・プレミアムサービスの一環として用いられる宅内設置の装置です。この装置は、ユーザーに対しデータ通信や通話などの各種サービスを提供する役割を果たし、特に光回線を利用する際には欠かせない存在です。CTUは、光回線終端装置（ONU）とも連携しており、光ファイバーからの信号を電気信号に変換することにより、さまざまなデジタルサービスの利用を可能にします。

サービスタイプ

加入者網終端装置は、用途やユーザーに応じて複数のタイプが存在します。それぞれのタイプは異なる接続方式を持ち、利用されるサービスに適合した設計がなされています。

エンタープライズタイプ

企業向けに特化したサービスであり、1Gbpsの速度をサポートする加入者網終端装置が必要です。このタイプでは、回線側に光回線終端装置を接続して使用します。企業では高いデータ通信速度が求められるため、このエンタープライズタイプは特にビジネスシーンで重宝されるでしょう。

ファミリータイプ

一般の家庭や中小企業向けのタイプで、「100m」と「2004w」の2つがあります。「100m」タイプは壁掛け用の穴があり、設置が容易です。ファミリータイプの場合も、回線側に光回線終端装置を接続して使用します。

ひかり配線方式

マンション向けの一つで、加入者用網終端装置はファミリータイプと同様です。ただし、各住居の回線側に光回線終端装置を接続して使用するのが特徴です。共用回線を利用するマンション向けには非常に適した方式です。

LAN配線方式

こちらもマンション向けで、ファミリータイプを使用しますが、各居住者の回線側のLANと接続します。この方式は、従来のLAN配線を利用するため、ライティングの自由度が高いと言えます。

VDSL方式

マンション向けのもう一つの選択肢で、ファミリータイプが使用され、回線側にVDSL宅内側装置と接続します。この方式は、特に古い住宅などでのインターネット環境を整えるのに役立ちます。

設定について

加入者網終端装置の設定を行うためには、NTT西日本から提供される「お客様ID」と「アクセスパスワード」が必要です。また、無線LAN環境にするためには、無線ルーターを加入者網終端装置に接続し、ブリッジ機能として設定します。この際には、無線ルーターのルーター機能をオフにすることが求められます。これにより、家庭内での快適なインターネット利用が実現します。


加入者網終端装置は、光回線を効果的に活用し、さまざまなデジタル通信サービスを提供するための重要な役割を果たしています。導入を検討する際は、自身の利用環境に合ったタイプを選ぶことが、快適なインターネットライフを送るための第一歩となるでしょう。

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