加藤千尋 (サッカー選手)

加藤千尋

東京都出身のプロサッカー選手、加藤千尋（かとう ちひろ）は、1998年12月12日生まれのミッドフィールダーです。現在、Jリーグの水戸ホーリーホックに所属し、チームの中盤を担う存在として活躍しています。

経歴

加藤選手のサッカーキャリアは、地元の尾山台サッカークラブから始まりました。その後、ヴィトーリア目黒FCを経て、東京ヴェルディの下部組織であるヴェルディS.S.アジュントに所属し、中学年代を過ごしました。この時期に、後のプロへと続く基礎を築いたと言えます。

高校は、全国高等学校サッカー選手権大会の常連校である流通経済大学付属柏高等学校に進学。高校サッカーでその才能を磨きました。卒業後は、サッカー強豪校として知られる流通経済大学へと進み、大学サッカーの舞台で活躍します。大学在学中には、2017年に全日本大学サッカー選手権大会での優勝を経験するなど、数々のタイトル獲得に貢献。また、登録変更という形で、流通経済大学FCを母体とするJFL所属の流経大ドラゴンズ龍ケ崎にも2017年から2019年まで登録され、多様な環境でプレーしました。2020年には、関東大学サッカーリーグ戦2部とアミノバイタルカップでも優勝を果たし、大学ラストイヤーを華々しく締めくくりました。

プロキャリア

大学での実績が評価され、加藤選手は大学4年次の2020年10月に、翌2021シーズンからのベガルタ仙台への加入が内定すると同時に、特別指定選手としても承認されました。しかし、この期間は公式戦への出場はありませんでした。

2021年、ベガルタ仙台へ正式に加入し、プロサッカー選手としてのキャリアを本格的にスタートさせます。ルーキーイヤーから積極的に起用され、同年3月3日に行われたルヴァンカップのグループステージ第1節、横浜F・マリノス戦で途中出場を果たし、プロデビューを飾りました。さらにプロ初ゴールも早期に記録します。ルヴァンカップのグループステージ第3節、サンフレッチェ広島戦（4月21日開催）で記念すべきプロ初得点を挙げました。Jリーグにおいても、同年3月6日のJ1リーグ第2節、川崎フロンターレ戦（ユアテックスタジアム仙台）でJリーグ初出場を果たし、4月24日のJ1リーグ第11節、北海道コンサドーレ札幌戦（札幌厚別公園競技場）ではJリーグでの初得点を記録するなど、プロの舞台に順応し、攻撃面での貢献も示しました。ベガルタ仙台では2023シーズンまで3年間プレーしました。

2024シーズンからは新たな挑戦の場として、モンテディオ山形へ完全移籍しました。山形では2025年6月までの約1シーズン半プレーし、その間にJ1昇格プレーオフにも1試合出場しています（2024年）。

そして、2025年6月、加藤選手は水戸ホーリーホックへの完全移籍を発表。現在はこのクラブでミッドフィールダーとしてプレーしており、自身の経験と技術を発揮し、チームの勝利に貢献することが期待されています。

加藤千尋選手は、プロデビュー以来、複数のクラブを渡り歩きながら経験を積み重ねてきました。大学時代に培った確かな技術と、プロの舞台で得た経験を活かし、現在所属する水戸ホーリーホックでさらなる飛躍を目指しています。中盤でのプレーメイキングや、得点に絡む活躍に注目が集まっています。

個人タイトル・受賞歴

全日本大学サッカー選手権大会：2017年
関東大学サッカーリーグ戦2部：2020年
* アミノバイタルカップ：2020年

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