加藤幸子 (モデル)

加藤 幸子（かとう さちこ）

日本のファッションモデル、加藤幸子氏は1973年4月20日、埼玉県熊谷市に生まれました。現在はN・F・Bに所属しており、長年にわたり日本のファッションシーンで活躍を続けています。

彼女のキャリアは、1986年に神楽坂の書店にいたところをファッションエージェンシーの代表にスカウトされたことから始まります。当時13歳だった加藤氏は、実姉である元ファッションモデルの加藤美紀氏と共にいたところを声をかけられました。

スカウト後間もなく、資生堂「霧子と小霧子」の霧子役でCMデビューを果たし、同時期に集英社『SEVENTEEN』の専属モデルとなります。「さっちゃん」という愛称で瞬く間に同世代の若者から絶大な支持を得て、ティーンエイジャーのファッションアイコンとしての地位を確立しました。SEVENTEEN卒業後は、non-no（集英社）やan・an（マガジンハウス）といった人気女性誌の専属モデルとして活動の幅を広げ、その後もwith、MISS、25ansなど、幅広い層のファッション誌でモデルを務めました。

CM出演も多く、資生堂、日本コカコーラ、カネボウ、牛乳石鹸、明治製菓、スズキ、サンヨー食品（カップスター）、東京ディズニーランド、キリンビバレッジ、日本郵便、山之内製薬（現・アステラス製薬）のミノン、イオン、トヨタ自動車、花王（メリーズ、ソフィーナ、ビオレu）、桃屋など、数多くの企業の広告塔として活躍しました。特にミノンや花王のCMには長期にわたり出演しています。

プライベートでは、2004年に一般人男性と結婚し、2008年12月には第一子となる男の子を出産しました。出産後は、これまでの活動に加え、ママモデルとしての新たな一面を見せ、2009年からは光文社の雑誌『Mart』の専属モデルとして、ライフスタイル誌においても支持を集めています。

加藤氏の出身地である埼玉県熊谷市とは深い繋がりがあります。実家はかつて熊谷市鎌倉町で老舗和菓子店「御菓子司 宇良梅月」を営んでいました。父方の祖父である加藤正平氏は、全国菓子大博覧会の審査員や埼玉県菓子工業組合の役員を務めた人物であり、地域の文化にも貢献していました。また、加藤氏自身、モデル活動を始めてから結婚するまでの約20年間、地元熊谷市から都内へ通勤していた経験があり、その居心地の良さについて語っています。地元への愛着は深く、2010年にはアズ熊谷でトークライブショーを開催し、熊谷での思い出や子育てについて語るなど、地域との交流も大切にしています。

学歴は、立正大学附属立正幼稚園から始まり、熊谷市内の小・中学校を経て、埼玉県立行田女子高等学校普通科（現・埼玉県立進修館高等学校）に進学。高校2年からは芸能活動のため東京都立代々木高等学校に編入しました。その後、法政大学経済学部経済学科に進学しましたが、3年次に中途退学しています。趣味は陶芸と水泳、血液型はA型です。

実姉の加藤美紀氏も元モデルであり、90年代には日本コカコーラのCMで姉妹共演を果たしましたが、姉は学業に専念するためその作品を最後に芸能活動から引退しました。モデル時代の友人との交流も続いており、『SEVENTEEN』時代の同期である三宮位知子氏や笹山智子氏、堀本陽子氏らとの親交が自身のブログでも紹介されています。

多岐にわたる活動に加え、2011年の東日本大震災発生時には、復興支援として日本赤十字社を通じて義援金を寄付するなど、慈善活動にも貢献しています。

所属事務所は、デビュー時のナウファッションエージェンシー（現・N・F・B）に始まり、ボンド企画、イエローバス、アマゾーヌを経て、2006年からは再びN・F・Bに所属しています。

CM、雑誌、広告、カタログ、イベント出演など、長年にわたり第一線で活躍し続ける加藤幸子氏は、世代を超えて多くのファンに支持されるファッションモデルです。

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