労働者福祉中央協議会

労働者福祉中央協議会の概要

労働者福祉中央協議会（略称：中央労福協、英語：National Council of Workers’ Welfare）は、日本における労働者福祉の向上と社会保障制度の改善を目的とした中央組織です。この協議会は、労働組合や生活協同組合、労働金庫、福祉団体、および全国47都道府県に存在する地方労福協から構成されています。

中央労福協のスローガンは「連帯・協同でつくる安心・共生の福祉社会」であり、関連団体と協力して労働者福祉の活動を推進しています。特に、日本労働組合総連合会（連合）が中心的な役割を担い、連合の会長が同時に中央労福協の会長も務めています。この協議会は、賛同する団体の共通見解を発表したり、行政や政党に対して要望を行うこともあります。そして、特定の支持政党はないものの、連合の主要な支持団体である立憲民主党、国民民主党、社会民主党などとの強い絆があります。

主な活動

2015年以降は、奨学金制度の改善と生活困窮者への支援強化の2つを重視した課題として位置づけて取り組んでいます。これにより、福祉政策をより効果的に行い、困難な状況にある労働者を支援することを目指しています。

歴史

労働者福祉中央協議会は1949年に「労務者用物資対策中央連絡協議会」として設立され、1950年に組織再編が行われ「労働組合福祉対策中央協議会」となりました。さらに1957年には「労働福祉中央協議会」という名称に変わり、1964年には現在の「労働者福祉中央協議会（中央労福協）」に改称されました。

加盟団体

中央労福協は多様な団体から構成されており、連合系の労働組合を中心に、数多くの生活協同組合や労働者協同組合が加盟しています。主な加盟団体には、日本労働組合総連合会や日本医療労働組合連合会、全国建設労働組合総連合などがあります。また、労働金庫や退職者関連の団体も含まれています。これにより、広範なネットワークで労働者の福祉向上に向けた活動を展開しています。

未来への展望

中央労福協は今後も、労働者の生活を守るために、さまざまな課題に取り組んでいく考えです。特に奨学金問題や生活支援の強化は、社会全体の福祉向上に寄与する重要なテーマであり、労働者やその家族の安心な生活を確保するために必要不可欠です。持続可能な福祉社会の実現には、さらなる活動の充実が求められています。中央労福協は、その実現に向けて、連帯と協同を基盤にした取り組みを進めていくことでしょう。

もう一度検索