勝原区

勝原区（かつはらく）について

地理

勝原区は、兵庫県姫路市の南西部に位置する地域です。「区」と名乗っていますが、特別区や行政区とは異なり、姫路市内の一部として存在しています。この地域は京見山の南麓から始まり、山陽本線網干駅周辺までの広がりを持つ地域で、特に近年では姫路市の近郊住宅地としての開発が活発に行われています。

勝原区は、東に広畑区、南東に大津区、南西に網干区と隣接しています。さらに、北側には揖保郡太子町が位置しています。勝原区の東部は京見山の南の細長い範囲が広がっており、南北に走る兵庫県道421号大江島太子線を超えると、田園地帯に変わります。また、この地区を流れる大津茂川は南へ向かって流れています。

歴史

勝原区の地名は古く、「播磨国風土記」によると、韓の国から渡来した呉勝（くれのすぐり）がこの地区に居住していたことが記されています。そのため「すぐり部」と呼ばれており、後にこの名称が変わり「かつはら」となったと考えられています。

戦前、勝原区は揖保郡に属し、「揖保郡勝原村」として知られていました。しかし、1946年（昭和21年）3月、終戦後の混乱の中で他の市町村とともに姫路市と合併し、現在の勝原区となりました。この区の名称は、姫路市との合併時にあった勝原村に由来しています。

2008年には勝原区内に「はりま勝原駅」が開業し、地域の交通利便性が向上しました。この駅はJR山陽本線の英賀保駅と網干駅の間に位置しています。

勝原区内の自然

勝原区には自然豊かな環境が広がっており、特に京見山（標高216.1m）は注目の山です。この山は、広畑区、勝原区、そして揖保郡太子町の境界にあり、美しい風景を特徴としています。また、檀特山（標高165.1m）も勝原区と揖保郡太子町を分ける地点に位置し、地元の人々に親しまれています。その他にも、朝日山（標高68.0m）などの小山が点在し、自然環境が楽しめます。さらに、区内を流れる大津茂川も美しい景観を提供しています。

教育・公共施設

勝原区には、姫路市立勝原小学校があり、地域の子どもたちに教育の場を提供しています。また、姫路山戸郵便局などの公共施設もあり、地域住民の生活に必要なサービスが整っています。

史跡

勝原区にはいくつかの史跡が存在し、文化的な魅力も持っています。国指定の史跡である瓢塚古墳や、丁古墳群、県指定の下太田廃寺塔跡など、地域の歴史を感じることができるスポットです。

交通

勝原区への交通アクセスも整っており、JR西日本による山陽本線の「はりま勝原駅」が利用可能です。バス路線も充実しており、神姫バスが将来にわたって地域住民の移動をサポートしています。特に95系統や96系統のバスは、姫路駅から勝原区内を経て網干駅に向かいます。

勝原区はその特徴的な歴史や自然に加え、交通網が整備されていることから、住みやすい地域として多くの人々に親しまれています。

もう一度検索