勝岡寛次

勝岡寛次

勝岡寛次氏は、1957年生まれの日本の歴史学者であり、近現代日本史、特に戦後日本教育史を専門としています。早稲田大学を卒業後、同大学院で教育学を専攻し、研究者としての道を歩み始めました。

経歴と活動

勝岡氏は、研究活動に加えて、様々な団体の要職を歴任しています。「歴史認識問題研究会」事務局長、日本会議常任理事、新教育者連盟理事、生長の家社会事業団理事、認定NPO法人まほろば教育事業団理事などの役職を務め、歴史教育や歴史認識に関する問題に積極的に関わってきました。麗澤大学特別講師、麗澤大学国際問題研究センター客員教授も務めています。

研究内容と著書

勝岡氏の研究は、日本の近現代史、特に戦後教育史に焦点を当てています。氏は、歴史教科書や歴史認識の問題について、独自の視点から分析・批判を行っています。

主な著書として、以下のようなものが挙げられます。

『韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する 歪曲された対日関係史』
『韓国と歴史は共有できない 日韓歴史共同研究のまぼろし』
『抹殺された大東亜戦争 米軍占領下の検閲が歪めたもの』
『「慰安婦」政府資料が証明する〈河野談話〉の虚構』
『安倍談話と朝日新聞 慰安婦問題と南京事件はいかにして捏造されたか』

これらの著書では、韓国や中国の歴史教科書における対日記述の歪曲を批判したり、慰安婦問題や南京事件に関する日本の報道の問題点を指摘したりするなど、歴史認識に関する論争的なテーマに積極的に取り組んでいます。

また、ブックレットシリーズでは、日韓問題や日中問題、沖縄戦集団自決問題など、現代日本社会が抱える様々な問題について、歴史的な背景を踏まえながら解説しています。

共著・監修

勝岡氏は、単著だけでなく、多くの共著や監修も手がけています。名越二荒之助編『世界から見た大東亜戦争』や西尾幹二・責任編集『新・地球日本史1』、三浦朱門編著『全「歴史教科書」を徹底検証する』など、歴史学や教育学に関する様々な書籍に携わっています。

監修としては、世界の歴史教科書を考える議員連盟編著『教科書から見た日露戦争――これでいいのか、日本の教科書』や北村芳正『これだけは知っておきたい大東亜戦争 20の最新基礎知識』などがあります。

関連項目

日韓歴史共同研究
日本青年協議会
国民文化研究会

勝岡寛次氏は、歴史学者として、また社会活動家として、日本の歴史認識問題に深く関わってきました。その活動は、賛否両論ありますが、日本の近現代史を考える上で重要な視点を提供しています。

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