日本青年協議会

日本青年協議会について

日本青年協議会（にほんせいねんきょうぎかい、略称「日青協」または「青協」）は、日本国内の右派政治団体として知られています。この団体は、主に全学生自治体連絡協議会や生長の家学生会全国総連合のメンバーによって、1970年11月3日に結成されました。日青協の機関誌である『祖国と青年』を発行し、その活動を広めています。さらに、日本青年協議会には、日本協議会という関連組織も存在しています。

沿革

日本青年協議会の前身となる学生運動は、1967年に長崎大学で行われた保守系学生団体、つまり長崎大学学生協議会の設立から始まります。この動きは、左派系の全学連学生運動への対抗意識から生まれたもので、1968年や1969年にも相次いで九州学生自治体連絡協議会、全国学生自治体連絡協議会が設立されました。日青協は、70年代初頭に「反ヤルタ・ポツダム論」や「反近代・文化防衛論」といった基本理念のもとに活動を展開し、最終的には社会人組織として定式化されました。

活動内容

日青協の初期の活動は、デモの実施や自主勉強会を通じて、過激な性質を持っていたことが特徴です。1976年には自由民主党三木内閣の憲法記念行事に反対し、自民党ホールでの抗議大会を強行しました。日青協はその後も、元号法制化、自衛隊法改正、教育基本法改正など、様々な政策に対して地方議会への陳情活動を行いました。また、天皇や皇族を迎え入れる地方行幸啓における奉迎活動や、戦没者の慰霊顕彰活動にも取り組んでいます。

近年の方針としては、1973年に提唱された「反憲・民族自立路線」に基づき、活動を展開しています。具体的には、反憲的解釈改憲路線という戦術も提起され、様々な著名な人物（葦津珍彦、小田村寅二郎、谷口雅春、三島由紀夫など）の影響を受けながらその路線を深化させています。

組織構成

地方組織としては、各都道府県ごとに委員会や「祖国と青年の会」が編成されています。また、日本青年協議会に関連する組織も数多く存在し、現場教師による組織「日本教育研究所」や、大学教官・研究者による「日本文化研究所」、さらには政治家や経済人のための「日本政治経済研究所」など、多岐にわたる活動を展開しています。これらの組織は、2005年に設立された日本協議会の下で統合されています。

学生組織と友好団体

日青協の学生組織であった全国学生自治体連絡協議会（全国学協）は1973年に内部の対立から分裂が生じ、その後、反憲法学生委員会全国連合（反憲学連）や全日本学生文化会議など、異なる道を歩んでいきました。全日本学生文化会議は、現在も教育問題の講演会や拉致被害者の救出活動を展開しており、毎年行われる「大東亜戦争戦没全学徒慰霊祭」などのイベントも続けています。

日青協は国民文化研究会や日本会議などの右派的団体とも友好関係を持ち、共に政策の形成に影響を与えています。また、著名な文化人や政治家との繋がりも深く、生長の家とは運動の相違があったものの、共通の価値観に基づく連携も見られます。

まとめ

日本青年協議会は、設立以来、様々な政治活動や社会運動に取り組み、日本社会における保守派の声を代表する存在としての役割を果たしてきました。これからも、その活動は多様な形で続き、日本の政治風土における影響力を保ち続けるでしょう。

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