勝抜きドンドン歌合戦

勝抜きドンドン歌合戦

『勝抜きドンドン歌合戦』は、1982年2月15日から11月1日まで日本テレビ系列で放送された音楽バラエティ番組です。この番組は、ロート製薬の単独提供により実現し、放送時間は毎週月曜日の午後7時30分から8時までの30分間でした。

番組の概要

この番組は、視聴者参加型の形態をとり、毎回1人の「チャンピオン」が50人の挑戦者の中から1人を選び出し、歌で勝負を行うスタイルで展開されました。全ての収録は公会堂で行われ、観客との一体感を感じられる構成が魅力の一つでした。初期の企画では、チャンピオンが10人抜きを達成することを目指していましたが、シリーズ終盤では「仮チャンピオン」という新たな役割が登場し、挑戦者との勝負が変化しました。

司会者と出演者

番組の司会は、コメディアンの伊東四朗が担当し、彼のユニークなキャラクターが番組に独自の雰囲気を与えていました。また、後期にはぶるうたすが「ドンマイマン」として約2か月出演し、伊東から「軍団長」と呼ばれていました。

ルールの詳解

この番組のルールは前期と後期で変化がありましたが、基本的にはチャンピオンが雛壇状に陣取る挑戦者から1名を指名する形を取りました。以下に前期と後期のルールを詳しく説明します。

前期ルール

前期では、チャンピオンと挑戦者はそれぞれ持ち歌を披露し、審査員の得点が高い方が勝ち抜きとなるシステムでした。特定の人数を勝ち抜くごとにメダルや旅行を獲得することができ、10人抜くことでグランプリに輝き、楽しい演出の中で賞が授与されました。賞金は勝ち抜き人数に×1万円という形式でした。ただし、各勝ち抜きの際、チャンピオンは異なる歌を披露する必要があり、競争は厳しかったのです。

後期ルール

後期に入るとチャンピオンが連続して番組に出場する形式が導入され、まず「仮チャンピオン」を指名。その後、仮チャンピオンが別の挑戦者を選び、持ち歌の披露を行った上で審査員の点数によって勝者を決定。最終的には仮チャンピオンが本物のチャンピオンと対決する流れが定着しました。

その他の重要なルール

• - 同点時の判定方法: 前期では、同点の場合はチャンピオンの勝ちとされましたが、後期では現場の審査員による総合的な判断が導入されました。
• - 敗者の処遇: 前期では敗者はバッテンマスクを被って元の席に戻る方式で、おもしろさを演出していましたが、後期では受け入れられた敗者はぶるうたすと一緒に「ドンマイ踊り」を踊りたい方としばし舞台から退場しましたが、アイディアは短命に終わりました。

補足情報

番組中に使用されていたファンファーレやジングルは、終了後も他のプログラムで再利用されるなど、文化的にも影響力を持った番組でした。特に、ロート製薬の提供クレジットが印象的であり、視聴者の記憶にも残る存在となっています。

『勝抜きドンドン歌合戦』は、愛され続けた音楽番組の一つとして日本のテレビ史において特別な位置を占めています。

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