勝浦海中公園

勝浦海中公園

勝浦海中公園は、千葉県勝浦市にある海域公園で、南房総国定公園内に位置しています。1974年6月に40番目の海中公園として指定され、リアス式海岸の地形と豊かな海洋生物が特徴です。公園内には海中展望塔を中心に、海の博物館、レストランなどの施設が整備されており、観光客に人気のスポットとなっています。

概要

• - 所在地: 千葉県勝浦市吉尾、鵜原
• - 公園: 南房総国定公園
• - 面積: 14.5ha

勝浦海中公園は、房総の優れた海中景観を誇り、海蝕崖や海岸植生を観察できる場所として建設されました。1980年11月1日にオープンし、特に海中展望塔は東洋一の規模を誇ります。展望塔は川崎市の日立造船神奈川工場で建造され、完成後に約16時間かけて勝浦沖まで曳航されました。設計は学習研究社が担当しました。

海中展望塔

海中展望塔は、勝浦海中公園のほぼ中心に位置しています。最下部には24個の窓があり、海中の様子を観察することができます。最上部には太平洋を一望できる展望台があります。ただし、天候によっては海中の観察が難しい場合があります。

• - 高さ: 24.4m（展望は海底より16.3m）
• - 水深: 8m（満潮時）

海の博物館

海の博物館は、千葉県立中央博物館の分館として1999年3月12日に開館しました。館内では、常設展示のほか、年に数回特別展も開催されています。また、周辺海域に生息する海洋生物の調査・研究も行い、その成果を展示しています。調査・研究が主体の施設のため、展示物の数は多くありません。開館当初は入館無料でしたが、2004年4月1日より有料となりました。ただし、学校教育の一環として利用する場合は無料です。

その他の施設

• - 海の資料館: 勝浦の漁業の歴史や海中公園付近の地層に関する資料を展示していましたが、2022年3月31日に閉鎖されました。
• - 富士家: 海中展望塔のチケット売り場手前にある建物2階に2022年7月30日にオープンした飲食店です。沖縄ぜんざいやかき氷、軽食などを楽しむことができます。
• - edén: 海中公園敷地内に2022年7月30日にオープンした天然温泉スパの複合施設です。正式名称は「かつうら海中公園滞在型観光施設」です。1階には地元の食材を使った地中海料理レストラン、2階には濃溝温泉からの運び湯を使ったスパ施設があります。

アクセス

車の場合

• - 高速道路の最寄りインターチェンジは、首都圏中央連絡自動車道（圏央道）市原鶴舞インターチェンジです。
• - 市原鶴舞インターから国道297号線（大多喜経由）を経由し、国道128号線で勝浦市街地に入り、勝浦海中公園まで約90分です。
• - 海の博物館併設の駐車場があります（普通車170台、大型車7台収容可能）。

JR外房線の場合

• - JR勝浦駅下車: タクシーで約7分、または小湊バスを利用します。

- 小湊バス海中公園センター行 - 終点「海中公園センター」下車（2016年3月2日現在、平日運休、土曜1日1往復、日曜祝日1日3往復）。
- 小湊バス勝浦駅～海の博物館経由～ミレーニア勝浦循環線 - 「海の博物館」下車（2016年3月2日現在、平日1日5往復、土日祝1日3往復）。

• - JR鵜原駅下車: 徒歩10分、または勝浦駅始発の小湊バス海中公園センター行を利用し、駅前の「鵜原駅」停留所から終点の「海中公園センター」下車。

外部リンク

• - かつうら海中公園 海中展望塔
• - 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
• - 勝浦海中公園施設 - 千葉県庁

勝浦海中公園は、豊かな自然と海洋生物に触れ合える場所として、多くの人に親しまれています。

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