勧野甲輝

勧野甲輝のプロ野球人生

勧野甲輝（かんのこうき）は、1992年7月12日生まれで大阪府富田林市出身の元プロ野球選手です。内野手として活動し、右投げ右打ちで、プロ野球では楽天ゴールデンイーグルスと福岡ソフトバンクホークスに所属しました。

プロ入り前の経歴

勧野は4歳から野球を始め、富田林リトルリーグで外野手としてそのキャリアをスタートしました。PL学園小学校では投手や遊撃手、外野手として活躍。中学時代には富田林シニアに所属し、2007年には世界ユース大会に出場。この大会は結果としては世界3位に終わりました。

野球への情熱を持ち続けた勧野は、PL学園高校に進学し、1年夏からベンチ入りを果たし、4番打者としてチームを牽引しました。しかし、2010年には大阪大会で右足首を負傷し、チームを離れることに。故障の影響もあり、プロ入りには苦労が伴いました。

プロ生活の開始

2010年度のプロ野球ドラフトで、東北楽天ゴールデンイーグルスから5巡目で指名され、契約金と年俸についても成立。背番号60で入団しました。入団当初から期待されたものの、怪我の影響でなかなか活躍の場を得ることができませんでした。特に、2011年の春季キャンプでは故障に苦しみ、公式戦での出場は限られました。

2012年にはイースタン・リーグで出場し、62試合に出場しましたが、打率は低迷し、打撃不振に苦しみました。2013年には出場機会が減少し、最終的に球団からの戦力外通告を受けました。

ソフトバンク時代

2013年11月、合同トライアウトに参加後、福岡ソフトバンクホークスと契約を結びました。背番号130に変更され、まずは三軍戦で63試合に出場。徐々に二軍戦に昇格し、ウエスタン・リーグ公式戦で打率.258を記録しましたが、2015年には再び苦戦し、右肋骨を骨折するアクシデントもありました。

それでも、怪我からの復帰を目指し練習を続けましたが、最後まで支配下選手への復帰は叶わず、10月には再び戦力外通告を受けました。

引退後の生活

2015年末に福岡の九州三菱自動車に正社員として入社し、営業部員として働きながら、同社の野球部で選手生活を続けていました。しかし、2016年には現役からの引退を公表し、新たな道を歩み始めました。

プレースタイルと人物

勧野は高校時代からその素質を示し、特に長打力に優れた選手として知られていました。最速142km/hの投球や、110メートルの遠投能力はその実力を物語っています。名前には「甲子園で輝くように」という父の思いが込められており、彼自身も子供のころからその夢を追い続けました。プロ入り後は、清原和博を手本にし、同じPL学園出身という共通点を持っていました。勧野の野球人生は、怪我との戦いの連続でしたが、彼の情熱と努力は多くの人に影響を与えています。

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