包西線

包西線は、中華人民共和国の内モンゴル自治区包頭市ホンドロン区の包頭駅から、陝西省西安市臨潼区の新豊鎮駅を結ぶ鉄道路線です。この路線は、中国の「第十一次五カ年計画」における『中長期鉄路網規画』の重点建設プロジェクトとして位置づけられ、包頭から柳州に至る南北方向の鉄道網の一部を構成しています。

路線の概要

包西線は、包頭西駅から大保当駅間、および甘泉北駅から張橋駅間の区間で新線が建設されました。これらの区間は複線化されており、輸送能力が大幅に向上しています。また、大保当駅と甘泉北駅の間は、既存の単線区間が複線化されました。なお、既存の包神線は神華集団が所有する運炭用の路線であり、包西線には含まれていません。また、神延線の神木北駅 - 大保当駅間は神大線、西延線の甘泉北駅 - 鐘家村駅間は甘鐘線にそれぞれ改称されました。

路線の全長は800.9kmに及び、陝西省北部の黄隴炭田からの石炭輸送を主な目的としています。年間輸送量は1億トンに達し、中国のエネルギー輸送において重要な役割を担っています。また、旅客輸送も活発で、1日に25本の旅客列車が運行されています。

全線には34の駅が設置されており、西安 - 延安間は設計最高速度200km/h、延安 - 包頭間は160km/hとなっています。

開業と高速化

包西線の建設工事は2007年11月25日に開始され、2010年12月28日に全線が開通しました。旅客営業は2011年1月1日に開始されています。2012年7月1日には、西安 - 延安間で動車組（高速列車）の運行が開始され、所要時間は従来の半分以下の2時間半に短縮されました。さらに、2016年5月15日には包頭 - オルドス間でも動車組の運行が開始され、所要時間が56分に短縮され、都市間の移動がより便利になりました。

駅一覧

包西線には以下の駅が設置されています。

包頭駅 - 包頭南駅 - ダラト西駅 - 響沙湾駅 - 罕台川北駅 - 罕台川駅 - 東勝西駅 - オルドス駅 - 新街駅 - 中鶏駅 - 神木西駅 - 大保当駅 - 曹傢伙場駅 - 牛家梁駅 - 紅石峡駅 - 楡林駅 - 閻荘則駅 - 魚河駅 - 鎮川駅 - 米脂駅 - 綏徳駅 - 田荘鎮駅 - 呼家塔駅 - 清澗県駅 - 子長駅 - 瓦窯堡駅 - 石家砭駅 - 蟠龍鎮駅 - 延安北駅 - 川口駅 - 延安駅 - 甘泉北駅 - 富県東駅 - 洛川東駅 - 黄陵南駅 - 北塬駅 - 西社駅 - 蒲城東駅 - 張橋駅 - 関山駅 - 相橋駅 - 昌寨駅 - 何寨駅 - 新豊鎮駅

その他

包西線には以下の関連路線があります。

包西疏解線：包頭西駅 - 包頭南駅
何臨連絡線：何寨駅 - 臨潼東駅 - 西安北駅

包西線は、中国の経済発展と人々の生活を支える重要なインフラとして、今後もその役割を果たし続けるでしょう。

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