化学グランプリ

化学グランプリとは

化学グランプリは、日本全国の高校生（中学生以下も参加可能）を対象とした、化学の知識と技能を競う大会です。1998年に試験的な第0回が開催され、翌年から正式にスタートしました。参加費は無料で、多くの高校生が参加する国内最大級の化学コンテストとして知られています。2011年までは「全国高校化学グランプリ」という名称でしたが、2012年より現在の名称に変更されました。

大会の概要

大会は、一次選考と二次選考の二段階で構成されています。

一次選考

毎年7月の海の日には、全国の主要都市で筆記試験が行われます。試験会場は年々増加しており、参加しやすい環境が整えられています。2007年までは成績優秀者約60名が二次選考に進んでいましたが、2008年以降は参加者が大幅に増加したため、約80名が選ばれるようになりました。試験では電卓が支給されます。2010年には、2879人もの参加者が一次選考に挑みました。

二次選考

8月には、2泊3日の合宿形式で実験試験が行われます。二次選考では、一次選考の結果と合わせて、大賞（2006年以前は優秀賞）、金賞、銀賞、銅賞が決定します。二次選考に進出した参加者は全員が何らかの賞を受賞できます。

国際化学オリンピック代表選考

化学グランプリは、翌年の国際化学オリンピックの代表候補選考も兼ねています。高校1、2年生の中から、約20名の代表候補が選出されます。この選考は、国際的な舞台で活躍する化学者を育成する重要な役割を果たしています。

試験会場

一次選考

一次選考は、全国の主要都市で開催され、約50会場が設けられています。年々会場数が増えており、地方の学生も参加しやすいよう配慮されています。

二次選考

二次選考の会場は、毎年異なる大学のキャンパスで開催されています。過去の会場は以下の通りです。

1998年-1999年：私立開成学園
2000年-2003年：東京大学駒場キャンパス
2004年-2005年：東京農工大学小金井キャンパス
2006年-2008年：東京工業大学大岡山キャンパス
2009年-2010年：京都大学吉田キャンパス
2011年-2012年：慶應義塾大学日吉キャンパス
2013年-2014年：東北大学川内北キャンパス
2015年-2016年：名古屋大学東山キャンパス
2017年-2018年：筑波大学筑波キャンパス

二次選考への参加者には、交通費が支給されます。

参加資格

参加資格は、「高校生または高校と同等の学校（高等専門学校の場合は高校相当の学年）の生徒で、20歳未満の者」と定められています。ただし、国際化学オリンピックの代表候補生に選ばれるのは、中学3年生から高校2年生までの生徒で、約20名程度です。2009年からは、日本数学オリンピックと同様に、中学生以下の参加も認められるようになりました。

歴史

化学グランプリは、以下の歴史を歩んできました。

1998年：全国高校化学グランプリ1998（第0回）
1999年：全国高校化学グランプリ1999（第1回）
2002年：この年から国際化学オリンピックの代表選抜を開始
2009年：2010年に東京で開催される国際化学オリンピックの代表選抜を兼ねた大会に
2012年：名称を「化学グランプリ」に変更

関連情報

化学グランプリに関連する情報として、以下のものがあります。

国際化学オリンピック
学びんピック
全国物理コンテスト物理チャレンジ

外部リンク

化学グランプリに関する公式情報は、以下のリンクから確認できます。

化学グランプリ（公式サイト）
* 挑戦！化学グランプリ！

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