北の国から〜遥かなる大地より〜

北の国から〜遥かなる大地より〜

「北の国から〜遥かなる大地より〜」は、さだまさしが手がけた楽曲で、テレビドラマ『北の国から』の主題歌として広く知られています。この曲は、単に「北の国から」や「遥かなる大地より」とも表記されますが、「北の国から メインテーマ」と称されることもあります。

楽曲の特徴

この楽曲は、さだまさしによって作曲・編曲されており、基本的には歌詞のないインストゥルメンタルトラックです。しかし、さだまさし自身と白鳥座によるコーラスが加わり、特有の情緒を醸し出しています。さだのレコードでのオリジナルバージョンは、曲名が「北の国から 遥かなる大地より〜螢のテーマ」とされており、これは「遥かなる大地より」の後に「螢のテーマ」が続くためです。また、ドラマ内で使用された音源は、レコードやCDとしてはリリースされていません。

この楽曲は現在、北海道を象徴するメロディとして広く認知されており、バラエティ番組では黒板五郎のモノマネの際に流れることが多く、また全国の百貨店で行われる北海道物産展などでもよく耳にします。さらに、北海道日本ハムファイターズやレバンガ[[北海道]]の応援歌としても用いられています。

作曲のエピソード

さだまさしがこの楽曲の作曲を手がけることになった経緯は、1980年のコンサートツアー中の出来事に遡ります。札幌にて、彼はドラマ『北の国から』の脚本家である倉本聰の自宅を訪れ、連続ドラマ版の第1話と第2話を鑑賞しました。観終わったさだは、「これは大ヒットしますよ」と感想を述べると、倉本は「じゃ、まさしが音楽やって」と指名したのです。

さだは九州出身であることから、一度は北海道人に音楽を依頼すべきではないかと反論したものの、倉本の熱い要請により最終的に引き受けることになります。その際に「今作れ！」と言われ、即興でメロディを考え始めました。彼の口から発せられたメロディの一部は倉本に気に入られ、あっという間に基本の形が整うことになりました。

さだは後にこの楽曲について、「僕が作った曲の中で一番素晴らしいのは『北の国から〜遥かなる大地より〜』です」と自ら語ることがあり、その楽曲のシンプルさと完成度の高さを自虐的に称賛しました。

収録とカバー

この楽曲は、さだまさしのシングルやアルバムに多く収録されています。特に1982年にリリースされたシングル「長崎小夜曲」や、2002年のマキシシングル「小さな手」などに登場します。また、インターネット配信限定で発表された「北の国から2010」も存在します。

さらに多くのアーティストや演奏者によりカバーされており、ピアノやウクレレのアレンジが多様に展開されています。これにより、楽曲は新たな解釈やスタイルで新たな世代にも愛され続けています。

このように、さだまさしの「北の国から〜遥かなる大地より〜」は、日本の音楽シーンにおいて重要かつ象徴的な存在であり、時代を超えた名曲として多くの人々の心に残ることでしょう。

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