北九州市中央卸売市場

北九州市中央卸売市場の概要

北九州市中央卸売市場（きたきゅうしゅうしちゅうおうおろしうりしじょう）は、福岡県北九州市小倉北区に位置する、市営の卸売市場です。この市場は卸売市場法に基づき設立され、青果や水産物を主な取り扱い商品としています。市場内には、卸売業者や仲卸業者が活躍しており、様々な食品が流通しています。特に「青果部」と「水産物部」は、毎年多くの取扱量を誇っており、地元の食文化を支える重要な役割を果たしています。

あさタウン

北九州市中央卸売市場には、58店舗の卸・小売業者、飲食店が集まる「あさタウン」というエリアが設けられており、一般の人々が訪れることも可能です。ここでは、新鮮な食材を直接購入することができるため、地域の食生活を豊かにする場となっています。観光客や地元の方々にとって魅力的なスポットとして、多くの人々が訪れています。

取扱業者について

青果部および水産物部には、それぞれ多くの業者が存在します。青果部には「北九州青果」が、そして水産物部には「九州魚市」や「北九州中央海産市場」が含まれます。また、仲卸業者も多数存在し、青果部に20社、水産物部には19社が業務を行っております。これにより、この市場は多様な商品の供給源として、信頼される存在となっています。

年間取扱量

2008年度の年間取扱量は、青果部が約168,440t、金額にして33,417,976千円に達しています。一方、水産物部は年間約28,992t、金額は21,313,208千円となっています。こうした数値は、市場の運営状況を示す一例であり、北九州市の食材供給に大きく貢献しています。

市場の施設

市場の建物は、総延床面積が77,235m²に及び、青果棟や水産棟、冷蔵庫棟、倉庫棟などが完備されています。青果棠は30,637m²、水産棠は14,615m²、そして冷蔵庫棠は6,604m²があります。こうした施設の数々は、商品の保存や流通を効率的に行うための重要な要素です。また、厚生会館や廃棄物処理施設も設置されており、業務の効率性や安心・安全な食の提供を実現しています。

歴史

この市場は、1958年に小倉市中央卸売市場として認可され、同年の4月に青果部のみで業務を開始しました。そして、1963年に北九州市が発足した際、名称を「北九州市中央卸売市場」に改め、1975年には現在の地に移転し、水産物部も開設されました。市場の歴史は長く、地域の食文化や経済に深く関わっています。

まとめ

北九州市中央卸売市場は、新鮮な青果や水産物が集まる市営の市場であり、豊かな食文化を支える役割を果たしています。また、市場内に併設されたあさタウンは、一般の人にも利用しやすく、地元の人々や観光客に愛される施設となっています。

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