北広島市立緑ヶ丘小学校

概要

北広島市立緑ヶ丘小学校は、北海道北広島市高台町に位置する公立の小学校です。緑豊かな自然に囲まれた環境のもと、地域社会と緊密に連携しながら、子どもたちの豊かな人間性と確かな学力の育成を目指しています。本校は、地域の小学校再編によって誕生し、2012年4月に開校しました。

沿革

本校の設立は、北広島市における小学校の適正配置計画の一環として行われました。計画の背景には、少子化の進行に伴う児童数の減少という課題がありました。特に、当時市内に存在した高台小学校と緑陽小学校においては、児童数の減少傾向が顕著であり、将来にわたってすべての子どもたちに質の高い教育環境を提供し続けるために、両校を統合することが必要であると判断されました。

統合に向けた検討は、段階的に進められました。将来的な学校のあり方について、2005年には小学校通学区域審議会に諮問が行われ、学区内の保護者や住民に対する説明会も繰り返し実施されました。こうした議論を経て、2007年には学校の適正配置に関する基本方針が市教育委員会によって決定され、高台小学校と緑陽小学校の統合へと道筋がつけられました。

統合は2008年に正式に決定され、新たな学校設立に向けた準備が本格化しました。円滑な移行と新しい学校運営の準備を進めるため、2009年には高台小学校・緑陽小学校統合準備会が設置されました。新しい学校の名称については検討が重ねられ、2010年の教育委員会会議において「緑ヶ丘小学校」に決定されました。

そして、長年の準備期間を経て、2012年4月、北広島市立緑ヶ丘小学校が新たな歴史を開始しました。開校時には、統合前の両校から合計254名の児童が集まり、特別支援学級2クラスを含む12学級でスタートしました。開校以来、本校は地域の期待に応えるべく、日々の教育活動に邁進しています。

また、本校は地域の中学校との連携も重視しており、2018年からは北広島市立緑陽中学校との間で小中一貫教育事業を開始しています。これは、義務教育9年間を見通した一貫性のある教育プログラムを提供し、子どもたちの成長を継続的に支援することを目的とした取り組みです。

教育目標

本校では、「大地に根ざし未来を拓く人間の育成」を教育目標として掲げています。この目標のもと、児童一人ひとりが、故郷である地域の豊かな自然や文化の中でしっかりと根を張り、同時に変化の速い現代社会や将来の世界において、自ら考え、判断し、行動して未来を切り拓いていくことのできる、たくましく、そして心豊かな人間の育成を目指しています。この教育目標の実現に向け、全教職員が一丸となって教育活動に取り組んでいます。

通学区域

北広島市立緑ヶ丘小学校の通学区域は、北広島市教育委員会規則により以下の町域に定められています。これらの地域に居住する児童が本校への通学対象となります。

- 高台町
- 泉町
- 里見町
- 松葉町
- 緑陽町
- 山手町

進学先中学校

本校を卒業した児童の大部分は、そのまま地域の北広島市立緑陽中学校に進学します。前述の通り、両校の間では小中一貫教育事業が進められており、小学校卒業後の学びも円滑に継続できるよう配慮されています。

交通アクセス

北広島市立緑ヶ丘小学校への主な交通手段は以下の通りです。

- 鉄道: 最寄りはJR千歳線北広島駅です。駅の西口から学校までは、徒歩で約9分程度の距離にあり、比較的アクセスしやすい立地です。
- バス: 北海道中央バスも利用可能です。「さんぽまち・東部線」または「広島線」に乗車し、「緑ヶ丘小学校」停留所で下車してください。バス停からは学校まで徒歩約2分と、非常に近接しています。これらの公共交通機関を利用することで、市内各所からの通学や来校が容易です。

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