北房町

北房町の概要

北房町（ほくぼうちょう）は、かつて岡山県の北部に位置し、上房郡に属していた町です。2005年の合併により真庭市となり、現在はその一部として存在しています。旧町の役場は真庭市役所北房支局に改称されており、地域の行政機関として機能しています。

地理

北房町は大野呂山や四峰山といった山々に囲まれ、備中川という川が流れています。自然豊かな環境は観光資源としても重要で、訪れる人々に魅力を提供しています。

沿革

a. 1889年：町村制の施行に伴い、阿賀郡の呰部村、上水田村、水田村、中津井村の4つの村が創設されました。

b. 1900年：これらの村は阿賀郡の一部であったが、上房郡に編入されました。

c. 1929年：上房郡に属していた呰部村が町制を敷き、呰部町として発展を始めます。

d. 1953年：呰部町、上水田村、水田村、中津井村が合併し、北房町が成立しました。

e. 1957年：新見市から豊永赤馬の小字坂尻を分離し、北房町に編入しました。

f. 2005年：真庭郡の4町4村が合併し、真庭市が誕生。これにより北房町は廃止され、地域の9つの大字は真庭市に引き継がれました。

大字

再編後の北房町の地域は、現在の真庭市でも次のような大字として存続しています：

• - 五名（ごみょう） - 旧水田村
• - 山田（やまだ） - 旧水田村
• - 宮地（みやじ） - 旧水田村
• - 上水田（かみみずた） - 旧上水田村
• - 下中津井（しもなかつい） - 旧中津井村
• - 上中津井（かみなかつい） - 旧中津井村
• - 阿口（あくち） - 旧呰部町
• - 上呰部（かみあざえ） - 旧呰部町
• - 下呰部（しもあざえ） - 旧呰部町

教育

北房町には4つの小学校が存在し、これらは合併後も真庭市立の学校として存続しました。しかし、2018年にはこれらの学校が統合され、真庭市立北房小学校という新たな学校が設立されました。かつて存在していた阿口小学校は2015年に閉校されています。また、北房町立北房中学校は現在も真庭市の中学校として運営されています。

交通

北房町に直接的な鉄道路線は存在していませんが、交通インフラは充実しています。中国自動車道の北房ICからのアクセスが良好で、国道313号や複数の県道も地域を通っています。これにより、町外からのアクセスがしやすく、便利な立地とされています。

名所・旧跡

北房町には自然や歴史的な名所がいくつかあります。例えば、諏訪洞や備中鐘乳穴、岩屋の穴などは、岡山県に指定された天然記念物です。また、英賀廃寺や大谷1号墳などの史跡も存在し、多くの訪問者を受け入れています。伝統行事として北房ぶり市やホタル祭りが開催されており、地元の文化を楽しむことができます。

その他

町内には北房中継局があり、テレビ放送のカバーエリアを広げています。このように、北房町はその地理的特徴や歴史的背景を活かした地域振興を行っています。

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