諏訪洞

諏訪洞（すわどう）

岡山県真庭市にある諏訪洞は、その全長1750mに及ぶ規模と、美しい景観で知られる鍾乳洞です。この洞窟は、地質学的な興味深さだけでなく、洞窟を流れる水が奏でる自然の音色でも人々を魅了してきました。

概要

1970年の愛媛大学による調査では、洞窟の入り口から約900m地点の第2サンプまでが確認されました。その後、1998年には洞窟潜水協会日本理事長であった北澤晃男氏らが、さらに奥深くへと続く洞窟の探検を行い、第4サンプまでの全長1750mに到達しました。サンプとは、水没した洞窟部分を指します。

洞窟の奥深くから流れ出る水は備中川へと注ぎ込んでおり、この水音が環境庁の「日本の音風景100選」（1996年）に選ばれたことは、諏訪洞が単なる洞窟以上の存在であることを示しています。かつては、洞窟入口の配電盤で照明を点灯させ、内部を自由に探検することが可能でしたが、鋼製の渡り通路が老朽化し、安全確保が困難になったため、現在は洞門からすぐの場所から立ち入りが禁止されています。

交通アクセス

諏訪洞へのアクセスは、主に以下の二つの方法があります。

自動車: 中国自動車道北房ICから約10分の距離に位置しています。洞窟手前にあるほたる公園の駐車場を利用することができます。
公共交通機関: JR伯備線備中高梁駅で下車後、高梁バスセンターから備北バス落合駅行きに乗車し、約45分で「呰部」バス停に到着します。そこから徒歩約10分で洞窟に辿り着きます。

関連事項

諏訪洞は、以下のような関連事項と深い関わりがあります。

洞窟潜水: 洞窟の奥深くまで探検するには、潜水技術が必要とされます。過去には、専門家による詳細な調査が行われました。
温泉・泉: 洞窟内を流れる水は、地中から湧き出る泉であり、その水質が周辺の環境に影響を与えています。
洞窟: 諏訪洞は、地形的な特徴や地質学的な価値を持つ自然の宝庫です。

外部リンク

残したい日本の音風景100選 : 環境庁が選定した「残したい日本の音風景100選」に関する情報です。諏訪洞の水の音が選ばれていることが確認できます。

注意事項

2024年現在、諏訪洞内部への立ち入りは一部制限されています。訪問の際は、事前に最新の情報を確認し、安全に配慮してください。洞窟内部は暗く、足元が悪い場所もあるため、懐中電灯などの照明器具を持参することをおすすめします。また、野生動物が生息している可能性があるため、注意が必要です。

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