北海道中央バス室蘭ターミナル

北海道中央バス室蘭ターミナルは、かつて北海道室蘭市海岸町に位置していた、北海道中央バス（中央バス）の営業施設でした。開設当初は札幌事業部月寒営業所が管轄していましたが、後に札幌北営業所の管轄となりました。

開設と役割

1968年（昭和43年）10月13日、特急札室線の運行開始に伴い、室蘭側の窓口として開設されました。しかし、路線の休止期間を経て、1984年（昭和59年）4月25日に「高速むろらん号」が新設されたことを機に、再びターミナルとしての役割を担うこととなりました。

1998年（平成10年）12月1日には、月寒営業所の観光貸切営業所化に伴い、高速むろらん号の管轄が札幌北営業所へと変更されました。それに伴い、室蘭ターミナルも札幌北営業所の管轄となりました。しかし、翌1999年（平成11年）12月1日のダイヤ改正をもって、室蘭ターミナルはその役目を終え、廃止されることとなりました。

施設概要と発着路線

ターミナルは鉄筋コンクリート2階建ての建物で、1階には発券窓口と待合室が設けられていました。2階部分は貸事務所として利用されていました。発着路線は「高速むろらん号」のみで、建物前の駐車スペースが乗降場所として使用されていました。

ターミナル廃止後、1階部分も貸事務所となり、現在は「ほっともっと室蘭駅前店」が営業しています。高速むろらん号の起終点は「室蘭産業会館（旧・室蘭駅前）」停留所に変更され、乗車券は室蘭観光協会（旧・室蘭駅舎）の観光インフォメーションセンターで購入することができます。

参考文献

北海道中央バス五十年史編纂委員会編『北海道中央バス五十年史』（1996年）

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