北海道中央バス滝川ターミナル

北海道中央バス滝川ターミナル：その歴史と変遷

北海道中央バス滝川ターミナルは、かつて北海道滝川市に設置されていたバスターミナルでした。JR滝川駅の近くに位置し、北海道中央バス札幌事業部空知統括事務所に属していました。現在は「滝川ターミナルビル」としてオフィスビルに転換されています。

バスターミナルとしての役割

滝川ターミナルは、札幌・留萌方面への都市間バスや、深川、芦別、美唄、歌志内方面への定期路線バス、市内線の起点として重要な役割を果たしていました。高速バス利用者向けの駐車場も併設されていました。

当初は滝川地方営業部に併設されていましたが、1968年に明神町へ移転。その後、1988年に現在の場所へ新築移転しました。新ターミナルビルは地下1階地上3階建てで、2階には北海道中央バス札幌事業部空知統轄事務所と空知中央バス本社、3階には学習塾やバレエ教室などのテナントが入居していました。

バスターミナル廃止の経緯

滝川市は滝川駅・駅前広場の整備事業の一環として、駅前にバスベイを設置し、高速バス以外の路線バスを発着させる計画を策定しました。北海道中央バスとの協議の結果、2018年3月31日をもって滝川ターミナルは廃止され、翌4月1日からは滝川駅前のバス乗り場へ乗り入れる形となりました。同時に駅前に案内所が開設されました。

ターミナル廃止後も、一部機能は存置されましたが、2024年2月には滝川市が旧ターミナル施設を取得し、解体後に駐車場を整備する計画が発表されました。

乗り場について

以下は2013年4月1日時点の情報です。

1番のりば: 上総進線、滝新線、滝川浦臼線、滝川北竜線
2番のりば: 砂芦線、滝川奈井江線、滝川美唄線、歌志内線
3番のりば: 高速たきかわ号、高速しんとつかわ号、高速るもい号（札幌方面）
4番のりば: 高速るもい号（留萌方面）、滝深線・深滝線
5番のりば: 滝芦線・砂芦線
6番のりば: 滝川市内線、滝川ふれ愛の里線、滝新線
7・8番のりば: 降車場

この他、滝浜線も使用していました。

沿革

1949年9月: 滝川駅前に開設（滝川営業所併設）。
1959年8月21日: 改築工事竣工。
1968年11月: 明神町2丁目に移転。
1988年8月: 現在地に移転。
2006年: バリアフリー化工事（トイレ移設、障害者用トイレ新設）、喫茶店・売店閉店。
2008年12月: ターミナル前市道上の降車停留場廃止、7番のりばを降車場に変更。
2009年4月4日: シィービーツアーズ滝川営業所新設。
2018年3月31日: ターミナル廃止。
2019年12月16日: たきかわ観光国際スクエアが旧ターミナルビルに移転。
* 2020年4月: たきかわ観光国際スクエア全面開業。

滝川ターミナルは、地域の交通拠点として長年親しまれてきましたが、駅前広場の整備に伴い、その役割を終えました。しかし、その歴史は滝川の街の記憶として、今も人々の心に刻まれています。

もう一度検索