北海道区水産研究所

北海道区水産研究所について

北海道区水産研究所は、過去に存在した水産研究・教育機構の一部で、さけます類の研究や管理を行っていました。略称は北水研、または北海道水研と呼ばれています。研究所は北海道千歳市に位置し、漁業調査船「北光丸」を所有していました。

所在地と関連事業場

所在地は、北海道千歳市蘭越9番にある千歳さけます事業所内で、電話番号は0123-23-2804です。開館時間は午前10時から午後4時までで、火曜日が休館日となっています（祝日の場合は開館）。入館料は無料です。また、計12のさけます事業場が道内に存在し、各地でさけます資源の研究や流通を行っています。これらの事業場には、徳志別、斜里、伊茶仁、根室、虹別、鶴居、十勝、静内、八雲、尻別、千歳、天塩が含まれます。

研究部門

北海道区水産研究所は、以下の4つの部門から成り立っていました:
1. さけます資源研究部 - さけます類の資源に関する調査と研究。
2. さけます生産技術部 - さけます類の個体群を維持するためのふ化や放流を行う部門。
3. 生産環境部 - 海洋環境や漁業資源の変動、育成に関する研究を担当。
4. 資源管理部 - 漁業資源の評価と管理、生態系に関する研究を行っていました。

さらに千歳さけます事業所内には「千歳さけますの森 さけます情報館」が併設されており、孵化や放流の歴史や仕組みについての展示を行っています。

沿革

北海道区水産研究所の歴史は長く、1888年に官営千歳鮭鱒人工孵化場として設立されました。1897年には北海道庁令に基づいた水産調査所が開設され、1901年には北海道水産試験場が創立されました。以降、数度の名称変更や制度改革を経ながら、研究機関として発展を遂げてきました。特に1997年にはさけ・ます資源管理センターが設立され、2001年に独立行政法人化が進められました。しかし、2011年にはさけ・ます資源管理センターが統合され、札幌を本所とする新たな形が形成されました。

2016年には水産大学校が統合され、国立研究開発法人水産研究・教育機構として新たなスタートを切ることとなりました。最終的に2020年には厚岸庁舎が閉庁し、研究機関の改組が行われ、札幌と釧路の各庁舎がそれぞれ異なる研究所の拠点となる形が整えられました。

このように、北海道区水産研究所は水産資源の持続可能な利用を目指すために、長年にわたり研究と教育に努めてきた機関でした。今後も水産業の発展に寄与することを期待される機関です。

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