北海道広尾高等学校

北海道広尾高等学校

北海道広尾高等学校（ほっかいどう ひろおこうとうがっこう、Hokkaido Hiroo High School）は、北海道広尾郡広尾町並木通東一丁目に所在する道立の高等学校です。全日制の普通科を設置しており、地域の教育を担う拠点として重要な役割を果たしています。特に、広尾町立広尾中学校との間で連携型の中高一貫教育を導入している点が特色の一つです。

沿革

本校の歴史は1950年5月15日に始まります。この日、広尾町立の昼間定時制高校として開校し、最初の開校式と入学式が挙行されました。創立後すぐに校舎建設が進められ、1951年8月27日には第一期工事、翌1952年9月30日には第二期工事が竣工。同年12月10日には盛大に校舎落成式が執り行われました。創立からわずか3年後の1953年7月1日には、北海道への移管が実現し、道立高等学校としての新たな歩みを始めます。

その後、学校は地域の発展と共に歩みを進め、創立10周年（1959年）、15周年（1964年）、20周年（1969年）、30周年（1981年）、40周年（1989年）、50周年（2000年）と、節目の年ごとに記念式典を挙行してきました。特に1981年の創立30周年式典は、新しい校舎の落成も兼ねて行われ、学校施設の近代化を示す出来事となりました。

スポーツ分野でも特筆すべき歴史があり、1984年には硬式野球部が第66回全国高等学校野球選手権大会に出場。北海道代表として初めて甲子園の土を踏みましたが、惜しくも高知県代表の明徳義塾高等学校に敗れました。1997年3月には商業科が閉科となり、現在の全日制普通科単独の学校体制となります。

教育制度の変革も積極的に取り入れられ、2006年には広尾町内の4つの中学校と連携を開始し、連携型中高一貫教育を導入しました。翌2007年には町内の中学校統合に伴い、連携対象は2校となりましたが、この連携教育は現在も継続されています。また、この際に募集定員が1間口削減されています。教育環境の充実も図られ、2008年1月25日には新たな体育館が完成しました。2009年には「確かな学力を育む高校教育推進事業」の実践研究推進校として指定を受け、教育内容の質の向上にも力を入れています。

教育理念

本校では、生徒たちの成長の指針として明確な教育理念を掲げています。校訓は、「積小為大」「開拓者精神」「純情・素直・努力」の三つ。小さな努力を積み重ねてやがて大きな成果を成し遂げること、未知の分野にも果敢に挑戦する開拓者の心意気、そして偽りのない誠実な心と謙虚さ、ひたむきな努力を重んじています。

これらの校訓に基づき、学校教育目標として以下の三点を掲げています。

確かな学力を身につけ、主体的に学ぶ生徒を育成する。
豊かな社会性、人間性を有する生徒を育成する。
* 心身ともに健全な生徒を育成する。

生徒一人ひとりがこれらの目標を達成できるよう、日々の教育活動が行われています。

学校生活

学習活動に加え、特別活動や部活動も活発に行われています。生徒たちは多岐にわたる部活動を通して、自己の可能性を伸ばし、仲間との協調性や心身を鍛えています。主な部活動としては、運動部に野球部、バスケットボール部、バレーボール部、バドミントン部、ソフトテニス部、卓球部、陸上競技部、柔道部があり、文化部・局としては吹奏楽部、写真部、書道部、そしてボランティア局が活動しています。

また、広尾町立広尾中学校との連携型中高一貫教育は、本校の大きな特色の一つです。これにより、中学校と高等学校の教職員が連携し、6年間を見通した系統的な教育カリキュラムや様々な連携事業が展開されており、生徒たちはよりスムーズに学びを深めることができます。

主な出身者

本校からは、社会の様々な分野で活躍する人材が輩出されています。著名な出身者としては、経済学者として知られる小田清氏や、女子野球選手として活躍した志村亜貴子氏などがいます。

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関連項目

北海道高等学校一覧

外部リンク

北海道広尾高等学校 公式ウェブサイト

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